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ニュースの現場で考えること


文章をどう書けば・・・ 新著「伝える技法」のご案内_c0010784_351226.jpg 10年ほど前から「文章講座」をあちこちで手がけてきました。何をどう書けばいいのか。正確に書くとはどういことか。そんな話を機会を見つけては、若い学生さんたちに説明してきました。

新著「伝える技法」は、それらの内容を下敷きにしています。「文章の書き方」本ではありますが、いわゆる実用書とは少し違うと思います。主に高校生、大学生向けです。

文章は本当に難しい。毎日のように文を書き、読み、読み比べているのに、難しさは変わりません。
そんな私がこんな書籍を作っていいのかどうか、今でも惑いが残っていますが、ぜひ手に取っていただけたら、と思います。



目次の主な内容は以下のとおりです。

<第1章 読みたくなる文章を書くには>
 オリジナルであること
 作文は冒頭がすべて
 「一番の一番」を探す
 冒頭の「一番の一番」が重要
 “起承転結”でながれをつくる
 完成度高める「結」

<第2章 一文一文を正確に書く>
 曖昧な言葉よりも具体的な言葉を
 短いセンテンスで「切れ味」を出す
 言葉には順番がある
 無駄な文字を削る
 接続詞を削る
 本当に受動態で良いか?

<第3章 ちょっとした技で見違える文に>
 「!」の多用は慎む
 「?」の多用も慎む
 会話文の「 」は発言主を明確に
 体言止めを減らす
 適切な改行
 豊富な語彙力が役に立つ
 決まり言葉を使わない
 二重主語を排除する
 語尾に変化をもたせる
 しゃべり言葉を使わない

<第4章 文章力をみがくには>
 “悪文”添削で欠点・短所をつかむ
 八〇〇字の作文を仕上げる

詳しくは  →  旬報社のホームページでどうぞ

あるいは →  アマゾンのページでどうぞ
# by masayuki_100 | 2015-02-27 03:09

以下、全文が早稲田大学ジャーナリズム教育研究所HP(花田達郎教授)からの引用です

 「朝日新聞吉田調書記事取り消し事件」

出来事の名前は重要である。発生した出来事にどのような名前を与えるか。命名の仕方はその出来事の意味の解釈および定義付けを含んでいる。そして、重要なのは、その出来事はその名前ととともに歴史に記録され、人々に記憶されるということである。権力側の視点から命名され、メディアもそれを受け入れた「外務省機密漏洩事件」という名前が「沖縄返還密約事件」に修正されるのに何年を要したことか。

さて、2014年9月11日夜の朝日新聞社の木村伊量社長の記者会見、そして同紙の翌日朝刊の謝罪紙面はどのように見ればよいだろうか。大きな出来事であったことに間違いはない。

9月12日の1面には、次のような見出しが並んでいる。
①吉田調書「命令違反し撤退」報道 本社、記事取り消し謝罪
②慰安婦巡る記事 撤回遅れを謝罪
③池上氏連載判断 「責任を痛感」

見出しは①が特大で、②から③へと小さくなっていく。この順番と比重の違いは社長記者会見の構成と筋書きを忠実に反映している。謝罪の記者会見はこの3部構成および軽重の付け方であった。質疑応答で社長自身が述べたように、それは①のための謝罪会見であり、それがメインと位置づけられていた。社長が①のときだけ起立して頭を深く下げたことにもそれは示されていた。

では、その①はどのような理由で謝罪が行われたのだろうか。紙面掲載の社長のお詫び文から引用しよう。「(・・・)吉田調書を読み解く過程で評価を誤り、『命令違反で撤退』という表現を使ったため、多くの東電社員の方々がその場から逃げ出したかのような印象を与える間違った記事になったと判断しました。」 そこで記事を取り消し、お詫びするというのである。

つまり間違ったのは資料の「読み解き」と記事の「表現」だと言っているのである。そうであるのならば、訂正記事を出せばよく、記事のすべてを取り消す必要はないのではないだろうか。ましてや社長が謝罪記者会見を開く問題ではないだろう。記事の「表現」という問題で、そのようなことをした新聞社があっただろうか。

この不可解さを読み解くためには3部構成のシナリオに戻らなければならない。その関係性の中で見なければならない。それぞれの謝罪の原因と中身が異なっていることに注意しつつ、その比重を吟味してみると、事の重大さからして、順位は逆転して、③、②、①となるのではないか。つまり③は明確な経営による編集への介入事件であり、そこでの非を認めたということである。「編集と経営の分離」は朝日新聞社が長く維持してきた原則であり、それが木村社長のもとで崩れたということである。ほかの全国紙と変わらなくなってしまったということである。コラム原稿の掲載を復活させたからといって、それで済む問題ではない。それは編集局の記者たちにとっても同様であって、かれらは掲載された時点で満足したのだろうか。かれらに「編集と経営の分離」原則への理解と問題意識はあるのだろうか。

このように見てくると、③と②を小さく見せるために①を無理矢理、強引に大きく仕立て上げたのではないかという推測と疑念が生まれる。この工作によって、朝日新聞社執行部(経営)は新たな大きな過ちを犯してしまったと言えるのではないか。つまり、執筆した記者たちに記事の論拠と正当性についての弁明の機会を紙面で与えることもなく、「思い込みや記事のチェック不足」と断罪し、かれらを切り捨てたのである。これも「編集と経営の分離」が一応守られていた時代には考えられない事態であろう。そして、このことを③で上層部への批判の声を挙げた編集局の記者たちはどう考えるのだろうか。

最後に再び、「朝日新聞吉田調書記事取り消し事件」と名付けられ記録されるべき、この出来事の本質とは何であろうか。それは、戦後最大級の経営による編集への介入であり、その介入に論拠を与える日本新聞協会「編集権声明」の問題であり、したがって「内部的メディアの自由」、すなわち「ジャーナリストの自由と自律」が侵害されたという事件なのである。決して「朝日新聞吉田調書誤報問題」ではない。
# by masayuki_100 | 2014-10-14 02:55

恒例の文章講座をこの秋も開きます。ご関心のある方は下記をクリックしてどうぞ。facebookの当該ページが開きます。

日本ジャーナリスト会議(JCJ) 「報道文章の書き方」  10月5日 東京 

文章講座の前日、10月4日には「記者は何をすべきか」というタイトルの講演会もあります。
こちらもご関心があれば、ぜひどうぞ。
# by masayuki_100 | 2014-09-06 18:59

宣伝です。

2012年に柏書房から出版した「真実 新聞が警察に跪いた日」が文庫本として角川文庫から出版されました。柏書房版に字句の修正などを加えたほか、最終章「秘密」を新たに書き加えています。巻末の解説は、「公安警察」「国策捜査」「トラオ」などの著書があり、テレビでも活躍中のジャーナリスト・青木理さんです。

アマゾンのサイトはココから。
電子書籍版は「真実 新聞が警察に跪いた日」が角川文庫に_c0010784_1722031.pngココから。

「真実」がどんな内容であるかは、これまでの書評を読んでもらった方が早いかもしれません。WEB上で読むことが出来る書評には、次のようなものがあります。



【週刊文春「文春図書館」2012/05 「新聞はなぜ権力に屈したか」】から

  登場する歪んだ精神の持ち主たちとその人間模様だけに目を奪われていては、本質を見失ってしまう。この作品の凄さは、企業(組織)ジャーナリスト、ジャーナリズムが抱える「いびつな社内文化」による「ジャーナリズムの崩壊過程」を見事な筆致で描写している点である。
   ジャーナリズムの機能のひとつに「権力監視」がある。この作品を「ジャーナリズムを放棄した北海道新聞」として読むのではなく、同様のことが日本の企業ジャーナリズム、いや企業そのものに巣食うていることを再認識すべきであろう。



【月刊「選択」本に遇う(連載150)「やがて悲しき調査報道」】から

  新聞には二種類ある。面白い新聞と面白くない新聞と。発表ものばかりの新聞が面白いわけはない。面白い新聞とは、独自の調査報道に満ちている新聞である。警察裏金を追及する高知新聞や道新は連日きっと面白かったろう。ところが高田昌幸著『真実 新聞が警察に跪いた日』を読んで愕然とした。これは一体どうしたことか、なぜこんなことになるのか。


【装丁家・桂川潤さんのサイト(2012/08)】から

   いったい何が真実で、何が正義なのか。取材者対権力、個人対組織の葛藤。「良心」だけで生きることのできないジャーナリストという仕事の厳しさを突きつけられる。もちろん本書の問いかけは、ジャーナリズムだけに向けられたものではないはずだ。
# by masayuki_100 | 2014-04-25 17:08

少しご無沙汰していた「調査報道セミナー」を2014年7月、京都で開催します。豪華メンバーです。ぜひ、お越しください。予約制で定員があります。詳細は以下をご覧ください。

以下のURLで開催要領のPDFが開きます。内容はこのエントリの情報と同じです



調査報道セミナー2014夏in関西

7月26日(土)13:00~17:30(12時50分開場)
キャンパスプラザ京都・第4講義室

メディアの信頼回復が急務と言われています。特定秘密保護法が成立し、権力を監視する記者の役割がますます重要になっています。そのカギを握る「調査報道」。それをどう実践していくのか。「調査報道セミナー」は、現場経験が豊かな新聞人、テレビ人を招き、方法論や考え方などを聞き、そのノウハウを幅広く共有する試みです。

「2012春」「2012夏」「2013冬」に続いて、今回は4回目。これまでと同様、会社員記者、フリー記者、研究者、学生など調査報道に関心を持つ人に集まってもらい、議論する予定です。「調査報道」に興味のある方は、どうぞ足をお運び下さい。

~プログラム~

【報告1】原発事故を重層的に検証 13:10~14:25(質疑25分)
宮﨑知己さん(朝日新聞デジタル委員)
東京電力テレビ会議記録の公開を迫るキャンペーンを展開、開示映像から音声部分を文字化した。東電本店、福島第1原発の現場、官邸、福島で起きた出来事を同時間で重ね合わせ、その時、何が起きていたのを詳細に分析した。

【報告2】福島県の健康調査の実態を詳らかに 14:40~15:55(質疑25分)
日野行介さん(毎日新聞記者)
 福島第1原発事故を受けた「県民健康管理調査」の第三者委員会の前に、秘密会を開いて県と第三者委が意見調整している実態を明らかにした。被ばくによる健康被害を小さくみせるためであることを証明した。

【報告3】防衛機密の壁を越える 16:10~17:25(質疑25分)
石井暁さん(共同通信編集委員)
 5年半の取材を経て、陸自の秘密情報部隊「別班」が冷戦時代から、首相、防衛相にも知らせず独断で海外情報活動をしていたことを報じた。文民統制を完全に逸脱した行為の問題点を追及する。

【コーディネーター】 高田昌幸(高知新聞記者)


参加お申し込みなどについて
参 加:定員80人。要予約。
お名前、連絡先、所属などを明記し、申込専用アドレスへメールをお送り下さい。
折り返し、整理番号を連絡します。
☆アドレスは tyousahoudou @ hotmail ドット シーオー ドット ジェーピー (こぶち宛)
(@以下は英小文字・スペースなし)

参加費:一般2,000円・学生1,000円(資料代を含む)
懇親会:セミナー終了後、会場近くで懇親会(会費制)を予定しています。
セミナー申込メールで、懇親会参加の有無もご連絡ください。

会場アクセス:
会 場:キャンパスプラザ京都・第4講義室(JR京都駅前)
京都市営地下鉄烏丸線「京都駅」、JR「京都駅」、近鉄「京都駅」下車。徒歩5分。
※ビックカメラ前、JR京都駅ビル駐車場西側
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939
http://www.consortium.or.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=585&frmCd=14-3-0-0-0

主 催:調査報道セミナー実行委員会
日本ジャーナリスト会議(http://www.jcj.gr.jp)
アジア記者クラブ(http://apc.cup.com)
平和・協同ジャーナリスト基金(http://www.pcjf.net)
同志社大社会学部・小黒純研究室

問合せ:tyousahoudou @ hotmail ドット シーオー ドット ジェーピー (こぶち宛)
(アット以下は英小文字・スペースなし)


調査報道セミナー ブログ → http://tyousahoudou.blog.fc2.com/

# by masayuki_100 | 2014-04-13 02:21