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ニュースの現場で考えること

木をみて森もみる(33) 北方領土が日本に最も近づいた日。

先ごろ、日本の北方領土返還交渉に関する「秘話」が北海道新聞に掲載された。エリツィン大統領が1997年11月1日、ロシア極東のクラスノヤルスクで開かれた日露首脳会談において、橋本龍太郎首相に対し、「リュウ、きょう領土問題を解決しよう。おれたちは国家の首脳だ。この場で決めよう」と言った、という話である。

私はロンドンで関連取材を行い、モスクワの同僚は首脳会談に同席していたロシア側要人から確認を取った。日本側の同席者だった額賀福志郎元財務相は「軽々に言えない」と微妙なコメントを行う一方、町村信孝官房長官は「そんな話はなかった」と否定した。それはそうだろう。エリツィン発言が事実なら(事実だと思うが)、領土返還の絶好の機会を逃したことになり、日本側の大失点にもなりかねないからだ。

    ◆ ◆ ◆

韓国との領有権争いが続く竹島(島根県)と違い、北方領土は陸側から良く見える。

根室の納沙布岬に立てば、歯舞群島はすぐそこだ。貝殻島の灯台は肉眼で確認できるし、ロシア沿岸警備隊の船舶も分かる。知床に行けば、国後島も近い。知床山脈と国後島の最高峰・爺々岳は見事に連続している。

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ずいぶん前、北海道の東の端、根室標津に足を伸ばした。3月中旬と言っても、北海道の春はまだ遠く、道路も家屋も激しい地吹雪の中にあった。


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by masayuki_100 | 2008-10-09 16:56 | 木をみて森もみる