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ニュースの現場で考えること

木をみて森もみる(32) 緑色の国、茶色の国

私が住むロンドンの西部地域で、自治体からゴミの分別収集用バッグが配られてきた。ペットボトルや空き缶などは白色、切った庭木や雑草などはピンク色だ。一部の先行実施地域に続き、ロンドンも分別時代に入ったようだ。日本では当たり前だったが、分別してゴミを出すのも久しぶりである。

それにしても「環境」という言葉は、ずいぶん語感が柔らかいな、と思う。色にすれば、緑色。日欧米の先進諸国では、「環境」は「緑」「グリーン」と完全に結びつき、すっかり良いイメージになった。そして同時に、茶色や黒色の印象が付きまとう「公害」という言葉が、日本では、すっかり忘れ去られてしまった。

◆ ◆ ◆

小欄で何度も書いたように、私の実家は高知県高知市にある。

かつて、実家から100メートルほどしか離れていない場所に、大きなパルプ工場があった。煙突からは、亜硫酸ガスを含んだ煙が昼夜を問わず流れ出し、悪天候の日は低く垂れ込んだ煙が住宅街をはい回った。


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by masayuki_100 | 2008-10-05 00:02 | 木をみて森もみる