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ニュースの現場で考えること

木をみて森もみる(27) ジグソーのピースを探して。

オランダで日本人の父親を探し続けている人たち。そんな「日本人の子」の話を続けたい。

今回の舞台は、アムステルダムから電車で小1時間ほどの港町ロッテルダムである。ロッテルダムは欧州有数の貿易港で、英国や日本からの船も頻繁に出入りする。

ハンナ・コーヘンさん(61)は、その港町の近郊に住む。外見は本当に日本人そのもので、日本の同年代の女性と何ら変わらない。自宅では、ご主人が軽い昼食とお茶を用意してくれた。笑顔が絶えず、料理も実に手際がいい。元船乗りで、日本にも何度か訪れたことがあるという。

ハンナさんの話は、そんな雰囲気の中で始まった。

◆ ◆ ◆

今から10年近く前のことだ。

ハンナさんは、近くに住む母を訪ね、向き合った。長年、胸にしまい込んでいた「私はだれの子?」という疑問。それが言いようのないほど膨らみ、「きょうこそは本当のことを聞き出そう」と考えていた。ハンナさんも3人の子どもの母である。わが子を動揺させまいとする親の気持ちは十分に分かる。それを押し切って、ハンナさんは口を開いた。


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by masayuki_100 | 2008-09-17 03:02 | 木をみて森もみる