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ニュースの現場で考えること

「日本は平和ボケ」だったのか?

元毎日新聞編集委員の永井浩氏らが書かれた岩波ブックレット「沖縄基地とイラク戦争」を読みました。永井氏は現在、大学で教壇に立つ傍ら、インターネット上の日刊新聞「ベリタ」(私も時々寄稿させてもらっています)の編集長をされています。

ブックレットには、昨年八月の米軍ヘリ墜落事故について、地元の伊波洋一宜野湾市長が詳細な報告をされていて、非常に読ませます。この事故に関しては、現地沖縄ではまだまだ進行形なのです(例えば、現場となった沖縄国際大のHP)。私も過去何度か沖縄に足を運び、基地や戦跡を見て歩いたことがありますが、その都度、本土側との大きな意識・認識の落差を見せ付けられました。

日本(本土)では1990年代以降、「日本は平和ボケッだ。安全保障分野で応分の負担が必要だ」という意見が強まりました。しかし、沖縄はそれまでも、その後から現在にかけても、巨大な米軍基地を抱え、そのしわ寄せを受けつづけ、経済的にも(いくばくかの国からの援助があったとしても)苦しい状態に置かれてきました。その現実を否定できる人はまずいないでしょう。そうしたことを前に、永井氏は「沖縄は日本ではなかったのか」と問うのです。「日本は平和ボケ」という人の頭の中には、沖縄は含まれていないのではないか、と。

その感覚、よく分かります。北海道には、基地問題はありませんが、石炭や漁業、農業といった産業の栄枯盛衰と国策のかかわりなどを見ていくと、沖縄と非常に似ていますから。

(追記=この問題での関連エントリ)
*昨年、「日本」に上陸した台風は10個か13個か
北方領土が遠くなる
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by masayuki_100 | 2005-02-28 16:43 | |--沖縄、北方領土