2005年 01月 25日
やっぱりヘンだ クルド人強制送還問題
クルド人強制送還 妻子5人を仮放免 東京入管
以下はヤフーに掲載された毎日新聞ニュースの転載です
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が難民と認めたにもかかわらず、トルコに強制送還されたクルド人アハメット・カザンキランさん(49)の妻子5人が24日午前、東京入国管理局に出頭し、1カ月の仮放免延長が認められた。当面は強制送還を免れる見通しになったが、法務省は「あくまでも自主的な出国を促していく」と説明している。
東京入管は5人の中に未成年の学生がいることなどを考慮し、再収容を見送ったとみられる。長女ゼリハさん(21)は「強制送還をすごく心配していた。まだ安心できないが、とりあえず安全になってうれしい」と話した。弁護団は「UNHCRや支援者と協力し、家族の再統合に向けて努力していく」との声明を出し、5人が退去強制令書の取り消しを求めて東京地裁に提訴したことを明らかにした。
日本政府はカザンキランさんを難民とは認定せず、長男とともに18日に強制送還した。UNHCRは「前例のない措置で憂慮している」と非難したが、南野知恵子法相は「難民とは認められないという東京高裁判決が確定しており、法に従って行動した」と述べている。
とりあえず、この五人はほっとしたと思う。でも、やはりヘンだ。「未成年者がいたから強制送還を見送った」ということが事実であれば、それは人道的配慮に他ならない。ならば、なぜ、前回の2人にはその配慮が働かなかったのか?「人道的配慮」は極めて裁量的判断である。おそらく、この措置に決裁した入国管理局の担当者なり責任者は、「なぜ、こっちが強制送還で、なぜこっちが延長なのか」と問い詰められた場合、合理的な説明はできないのではないか、と思う。だから、ダブルスタンダードなのだ。
南野法相は「東京高裁判決が確定しており、法に従って行動した」と述べたそうだが、最高裁で係争中であることについては、どう考えているのだろう。
以下はヤフーに掲載された毎日新聞ニュースの転載です
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が難民と認めたにもかかわらず、トルコに強制送還されたクルド人アハメット・カザンキランさん(49)の妻子5人が24日午前、東京入国管理局に出頭し、1カ月の仮放免延長が認められた。当面は強制送還を免れる見通しになったが、法務省は「あくまでも自主的な出国を促していく」と説明している。
東京入管は5人の中に未成年の学生がいることなどを考慮し、再収容を見送ったとみられる。長女ゼリハさん(21)は「強制送還をすごく心配していた。まだ安心できないが、とりあえず安全になってうれしい」と話した。弁護団は「UNHCRや支援者と協力し、家族の再統合に向けて努力していく」との声明を出し、5人が退去強制令書の取り消しを求めて東京地裁に提訴したことを明らかにした。
日本政府はカザンキランさんを難民とは認定せず、長男とともに18日に強制送還した。UNHCRは「前例のない措置で憂慮している」と非難したが、南野知恵子法相は「難民とは認められないという東京高裁判決が確定しており、法に従って行動した」と述べている。
とりあえず、この五人はほっとしたと思う。でも、やはりヘンだ。「未成年者がいたから強制送還を見送った」ということが事実であれば、それは人道的配慮に他ならない。ならば、なぜ、前回の2人にはその配慮が働かなかったのか?「人道的配慮」は極めて裁量的判断である。おそらく、この措置に決裁した入国管理局の担当者なり責任者は、「なぜ、こっちが強制送還で、なぜこっちが延長なのか」と問い詰められた場合、合理的な説明はできないのではないか、と思う。だから、ダブルスタンダードなのだ。
南野法相は「東京高裁判決が確定しており、法に従って行動した」と述べたそうだが、最高裁で係争中であることについては、どう考えているのだろう。

by masayuki_100
| 2005-01-25 01:43
| ■政治・経済・国際