ブログトップ

ニュースの現場で考えること

憲法9条と前文の命運は前首相・森氏の手中に?

各新聞社のWEBに掲載されているのかと思って少し探してみたが、うまく探せなかった。しかし、携帯電話の「共同通信ニュース」では、10月3日夜、こんなニュースが配信されている。

「9条は森前首相に一任へ」が見出し。自民党の「新憲法起草委員会」が3日、11月の立党50周年式典で示す憲法改正草案の最終案について、9条と前文の取り扱いを今月12日に開く起草委員会で森氏に一任する方針を固めた・・・というニュースである。

ざっと眺めたとき、大袈裟に言えば、仰天した。自民党の悲願だった憲法改正について話し合うと言っても、確かに、党内では、話がすべて上手くまとまるとは限るまい。文言の一つ一つに異論も出るだろうし、超過激な意見から穏やかな改憲論まで、ひと括りにして、最後は一つの文章にまとめ上げるわけだから、それはそれで大変な作業ではあるのだろう。

しかし、「一任」とは、どういうことなのだろうか。

先にも書いたとおり、憲法改正は紛れも無く、自民党の「悲願」であり、その根幹は9条と前文である。「環境権」やら何やら、新しい権利を盛り込む姿勢が打ち出されたとしても、9条と前文の改変無しの改正案を、自民党が提示することはない。当たり前すぎるほど当たり前の話なのだ。ところが、共同通信のニュースが正しいとすれば、その改正内容(文言)は、森氏がすべて最終判断することになる。起草委員会の委員長だから、任されるのは当然だ・・・という見方もあるかもしれないが、その他の改正内容は委員会全体で結論を出す運びになるらしい。

戦後日本の方向性を定め、その後、自民党の「解釈改憲」が続いても、9条と前文は特別な存在であり続けた。憲法改正は発議されたわけではないが、その第一ステップである自民党の9条・前文改正案は、「神の国」発言の森氏に委ねられようとしている。自民党は、そして自民党と連立を組む公明党は、本当にそれで良しとするのだろうか?
by masayuki_100 | 2005-10-04 04:29 | ■2005 東京発■