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ニュースの現場で考えること

木をみて森もみる(40) 「できない」とあきらめますか

この号が発行されるころには、ノルウェーのオスロで、クラスター爆弾禁止条約の署名式が行われているはずだ。対人地雷とか、クラスター爆弾とか、そんな兵器を国際条約で全面禁止にすることなど、少し前までは不可能だと思われてきた。しかし、そう思い込んでいるアタマこそが、相当に古びているらしい。

クラスター爆弾とは、数百個から2000個ほどの小さな爆弾(子爆弾)を収納した親爆弾を目標の上空で爆発させて子爆弾を広範囲にばらまき、それらが着弾した際にいっせいに爆発させる兵器を指す。子爆弾の何割かは不発弾として残り、戦闘行為の終了後も一般市民に多大な被害を与えてきた。その製造・運搬・配備・使用などの一切を禁じるのが、この条約である。大量保有する米国やロシア、中国などは参加しないものの、日本、英国、ドイツなど100カ国以上が賛同している。

クラスター爆弾禁止条約は2007年から、大国抜きで条約づくりの作業が始まった。国連など既存の国際機関も動かない中、ノルウェーやベルギーなど中小の「有志国」と、国際的な非政府組織(NGO)が目標に向かって動き始め、賛同国を増やし、ついに条約締結までこぎ着けた。そのプロセスは対人地雷禁止条約(オタワ条約、1997年)と非常に似通っている。

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by masayuki_100 | 2008-12-10 10:39 | 木をみて森もみる