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ニュースの現場で考えること

高知白バイ「事件」

以前から、ずっと気になっていたのが、高知県の「白バイ事故」である。過日、youtubeにアップされていた、地元民放の特集番組を、まとめて見た。

高知白バイ衝突死 
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このほかにも、ネット上には、事故の様子、その後の裁判の経過などに関する情報がたくさんある。直接取材したわけでもないが、ざっと見て、「ああ、やっぱり」と思わざるを得なかった。警察は「証拠をつくる」「事件をつくる」のである。

警察が、自らの不都合を隠すために、ウソをつき通す姿は、裏金問題のときに、イヤと言うほど、見せつけられた。そして、志布志事件や、この白バイ事件のことを知るにつけ、いったい、彼らは何のために、こんなことを続けているのか、と思う。そして、そうした刃が単なる個人に向かってきたときの、恐ろしさを思わずには居られない。

そうした警察を「国家権力」と言うには、恰好良すぎる。

白バイ事故に限って言えば、これは、単なる保守的な組織の中で、官僚的対応しか取れない人々が、右往左往した挙げ句、だれも責任を問われずに済むように事故を処理したに過ぎないのだろうと想像する。真に、権力の一部であるとの認識があれば、警察はもっと違った対応を取っただろうと思う。おそらく、組織構成員のだれもが無責任であり、だれもがちょっとしたリスクを取る度胸すらないのではないか。

事件の現場になった春野町は、私もよく知っている。もう何年も足を運んだことはないが、今も親戚が何人か住んでいるし、かつては、そこによく通った。白バイ事件の被告・片岡さんは、テレビの特集番組を見る限り、たんたんとしているように見える。こういう人こそが、本当に強い人なのだと思うけれど、あろうことか、とうとう収監されてしまった。

ブログ 雑草魂 を読んでいると、怒りと情けなさで震えてしまう。どうでも良い事件事故報道などは脇に置き、こういう事実こそ、もっともっと報道されてしかるべきなのだ。
by masayuki_100 | 2008-11-03 00:45 | ★ ロンドンから ★