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ニュースの現場で考えること

日本への引っ越し準備に追われ、大忙しである。でも荷造りの休憩中に、ちょっと書き込みを。

共同通信の美浦さんが自身のブログ「ニュース・ワーカー2」で、<新聞発行への公的支援「日本でも一考に値」>という記事を書かれている。仏のサルコジ政権が新聞救済のため、18歳以下の若者は新聞をタダにするという考えを表明した、というニュースがあった。美浦さんはそれを参考に、日本の新聞への公的支援も一考に値するのではないか、と書いている。

私は、全く、一考に値しないと思う。

実に当たり前の話だが、新聞(政党機関紙等は除く)には種々の種類があり、種々の立場があり、種々の内容があり、それぞれに価値があるとしても、その大前提は「あらゆる勢力からの独立」ではないのか。新聞はもっと主義主張はあっていいし、政権等に対するスタンスを明確にしてもいい。しかし、そういう事柄と、政府等から金をもらうという事柄は雲泥の差がある。

第一、どの新聞に支援を与えるかは、いったい、誰が決めるのか。公的支援である以上、時の政府等の意向が陰に陽に必ず働くであろうし、そこに向かって頭を垂れて行く新聞など、想像するだけで気色悪い。「押し紙」は論外だが、新聞の読者は圧倒的にふつうの人なのだ。そこに依拠せずして、なぜ公的支援になるのか。経営が厳しいからと言って、そういう発想になるのはいかがなものか、と思う。サルコジ大統領だって、新聞社の経営危機を前にして、思うようにメディアを動かすチャンス到来と思っているはずだ。
by masayuki_100 | 2009-02-28 20:16 | ■ネット時代の報道 | Comments(2)

少し前の金曜日のことだ。

夜11時ごろ、地下鉄オックスフォード・サーカス駅のホームで電車を待っていると、ちらちらとこちらを見る人がいる。妙齢の女性が3、4人。「誰だっけ?」と思って見返すと、向こうは目をそらす。

やがて電車が来て、30分ほど揺られた。そして、下車駅で改札を抜けたときである。右斜め後ろから、日本語が話しかけてきた。

「あの、高田さんですよね?」

さっきの女性たちの1人だ。連れの女性はやや離れて立っている。そこだけが明るい駅の出入り口。人込みの中で、彼女の声は続いた。

「実は乗る前から見てたんです。あ、高田さんだって、驚いちゃって。これはきっと運命だ、今を逃すともう会えないかもしれない、ここで声をかけなきゃ、って」

驚いたのは、私である。この年になって、妙齢の女性に街頭で声を掛けられるとは。しかも、相手は「ウンメイ」などと言っている。

◆ ◆ ◆

私が英国に来たのは、2006年2月下旬である。渡英して3年が過ぎた計算だ。一方、本誌で連載を始めてからも、ちょうど1年が経過した。両方とも、なかなか切りがいい。


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by masayuki_100 | 2009-02-28 19:50 | 木をみて森もみる | Comments(0)

ロンドンは最近、夜になると雨が降る。この原稿を書いている今夜も、雨が窓ガラスを強く叩き始めた。昼間の雨は情緒があり、時にうれしくもあるが、雨の夜はどこか寂しさが消えず、なかなか寝付けない。

◆ ◆ ◆

昨年12月下旬、私は郷里の高知へ久しぶりに足を運んだ。帰省は5、6年ぶりだろうか。暖かく、穏やかな日が続いた。

その2日目だったと思う。

昭和2年生まれの母と一緒に、近所をぶらぶらと散歩した。自宅周辺は古い街並みと新しい街並みが混在し、細い路地があちこちへと続く。その途中、雑貨店の軒先に立っていた老女が母に話しかけてきた。


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by masayuki_100 | 2009-02-06 06:53 | 木をみて森もみる | Comments(0)

北海道の富良野地域は、日本でも指折りの景観を持つ。なだらかな丘陵地帯がどこまでも続き、実に美しい。麦畑やジャガイモ畑、それに、菜の花、ヒマワリ、ラベンダーなどの花畑も続く。見ようによっては、南仏や英国の湖水地方のようでもある。

今の時期、丘陵地帯は雪に埋もれている。それがまた、凛として、鮮やかだ。

◆ ◆ ◆

その丘陵地帯に観覧車を建設する計画が、進行中だという。計画地は上富良野町の深山峠。国道沿いにあって、丘陵地帯と十勝岳連峰が見渡せる。「絶景」というにふさわしく、私もよく車で訪れた。

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by masayuki_100 | 2009-02-06 06:51 | 木をみて森もみる | Comments(1)