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ニュースの現場で考えること

北朝鮮の指導者、金正日総書記の健康状態に重大な異変が生じている。

最初に報じたのは、韓国メディアだった。英国では、9月7日の「インディペンデント」紙が「Where is Korea's Kim Jong Il?」という見出しを掲げ、「金総書記が3週間以上も行方不明」と報じた。その後は、米当局筋が総書記の脳出血を確認したこともあって、ニュースは世界中を駆けめぐっている。この原稿が活字になるころには、事態はさらに進展しているかもしれない。

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私は一度だけ、北朝鮮を訪れたことがある。2000年4月のことだ。日朝政府による国交正常化交渉も断続的に開かれていた時期で、まだ拉致問題も沸騰していない。その第9回交渉が平壌で開かれることになり、日本代表団に同行したのである。

平壌では45階建てのツインタワー「平壌高麗ホテル」に滞在した。当時は北朝鮮の電力事情が極度に悪化しており、外国人向けのこのホテルも相当な節電を強いられていたようだ。何台もあるエレベーターは1基しか動かず、屋上の回転展望レストランも動くのは一部時間帯だけ。客もいなかった。日本代表団のほかは、北欧の技術者くらいで、巨大な建物内に人影がほとんどないのだ。

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by masayuki_100 | 2008-09-17 03:10 | 木をみて森もみる | Comments(0)

英国在住の方なら、街頭で見知らぬ人から金銭を求められた経験が少なからずあると思う。「ちょっとカネをもらえないか」とか、「地下鉄代がないんです」とか。有料トイレの前や駐車場などで「コインが無くて」と言われるなら、まだ分かる。

そういう人は、貧しそうにも見えず、身なりも普通のことが多い。日本から来た当初は、これに少なからず、カルチャーショックを受けた。

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つい先日のことだ。

遅い午後、自宅周辺を歩いていると、道路の反対側から40歳前後の女性が大声で呼びかけてきた。

「すみません、助けてください」

足を止めると、道路を横切り、駆け寄ってくる。そして「実は」と早口でまくしたてた。


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by masayuki_100 | 2008-09-17 03:08 | 木をみて森もみる | Comments(1)

8月が終わり、早くも9月になった。とっくに秋を迎えていた英国も、これで名実とも秋である。過ぎ去った8月、読者のみなさんはどんな日々を過ごしていただろうか。

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この夏、わが家に高校1年生のお嬢さんが2人、日本からやってきた。娘の友人たちで、最初の1週間はブライトンの語学学校に通い、残りの1週間はロンドン観光を、という予定である。

彼女たちがブライトンに出かける日のことだ。

集合場所まで送っていこうと、駅まで行ったところ、1人が「相部屋だったら嫌だな」と言い出した。語学学校には欧州の非英語圏や中東などから、同年代の子供たちが集まってくる。週単位で寝食を共にしながら、英会話やスポーツを楽しむ試みだ。その宿舎で、外国人と一緒になるのが嫌なのだという。


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by masayuki_100 | 2008-09-17 03:06 | 木をみて森もみる | Comments(0)

オランダで日本人の父親を探し続けている人たち。そんな「日本人の子」の話を続けたい。

今回の舞台は、アムステルダムから電車で小1時間ほどの港町ロッテルダムである。ロッテルダムは欧州有数の貿易港で、英国や日本からの船も頻繁に出入りする。

ハンナ・コーヘンさん(61)は、その港町の近郊に住む。外見は本当に日本人そのもので、日本の同年代の女性と何ら変わらない。自宅では、ご主人が軽い昼食とお茶を用意してくれた。笑顔が絶えず、料理も実に手際がいい。元船乗りで、日本にも何度か訪れたことがあるという。

ハンナさんの話は、そんな雰囲気の中で始まった。

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今から10年近く前のことだ。

ハンナさんは、近くに住む母を訪ね、向き合った。長年、胸にしまい込んでいた「私はだれの子?」という疑問。それが言いようのないほど膨らみ、「きょうこそは本当のことを聞き出そう」と考えていた。ハンナさんも3人の子どもの母である。わが子を動揺させまいとする親の気持ちは十分に分かる。それを押し切って、ハンナさんは口を開いた。


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by masayuki_100 | 2008-09-17 03:02 | 木をみて森もみる | Comments(0)

小欄の夏休みを頂いている間に、英国は夏が終わったようだ。きょうは8月15日。今月に入って毎日のように雨が降り、雨上がり後は、一段と空が澄んでいく。

それに引き換え、日本の猛暑はすさまじそうだ。仕事で東京に電話すると、同僚が「もう暑くて暑くて」と言う。それはそうだ。8月15日の終戦記念日は、毎年、猛烈に暑いに決まっている。

今回は、英国の対岸、オランダの話である。日本がオランダも相手とした第二次世界大戦から60数年がすぎた。そのオランダに、今も日本人の父親を探し続けている人たちがいることを、ご存じだろうか。

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オランダ北部で宿泊施設を経営するエドワード・レーマンさん(61)は2007年7月、母を81歳で亡くした。その母から「おまえの本当の父親は日本人だ」と教えられたのは、レーマンさんが59歳のときだったという。


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by masayuki_100 | 2008-09-17 03:01 | 木をみて森もみる | Comments(0)