「ほっ」と。キャンペーン

ブログトップ

ニュースの現場で考えること

<   2005年 02月 ( 23 )   > この月の画像一覧

ブログを利用した神奈川新聞のニュースサイトが話題になっています。聞くところにによると、現在も「視察」が引きも切らないとか。その多くが(当然ですが)既存新聞社だそうです。なんだかんだと言いながら、この新しい波を各社は無視できないのでしょう。

私はニュースサイトのブログ化は賛成です。「1対マス」を軸に築かれてきたニュースの送り手と受け手の関係は、もう限界です。新聞業界は数少なくなった「護送船団方式」の業界ですし、その歪みは報道現場でも営業・販売等の現場でも多々生じています。そもそも、(賛否は別にして)日本の企業社会が規制緩和、資本と労働の自由化に向けて驀進している以上、この業界だけがその大波と無縁であるはずがありません。

既存メディアによる報道の歪み等については、これまでも縷々書いてきましたので、ここでは省略し、実際にニュースサイトにブログを導入する場合、メディア企業はどういうことをする必要があるのかを考えてみました。もちろん、最大のポイントは、トラックバック(TB)やコメントへの対応です。TB等を完全にフリーにした場合(もちろんこれが一番望ましい)、法に触れるようなTBやコメントがあった場合、どうするかという問題が生じます。

もっと読む・・・
by masayuki_100 | 2005-02-28 19:13 | ■ジャーナリズム一般 | Comments(2)

元毎日新聞編集委員の永井浩氏らが書かれた岩波ブックレット「沖縄基地とイラク戦争」を読みました。永井氏は現在、大学で教壇に立つ傍ら、インターネット上の日刊新聞「ベリタ」(私も時々寄稿させてもらっています)の編集長をされています。

ブックレットには、昨年八月の米軍ヘリ墜落事故について、地元の伊波洋一宜野湾市長が詳細な報告をされていて、非常に読ませます。この事故に関しては、現地沖縄ではまだまだ進行形なのです(例えば、現場となった沖縄国際大のHP)。私も過去何度か沖縄に足を運び、基地や戦跡を見て歩いたことがありますが、その都度、本土側との大きな意識・認識の落差を見せ付けられました。

日本(本土)では1990年代以降、「日本は平和ボケッだ。安全保障分野で応分の負担が必要だ」という意見が強まりました。しかし、沖縄はそれまでも、その後から現在にかけても、巨大な米軍基地を抱え、そのしわ寄せを受けつづけ、経済的にも(いくばくかの国からの援助があったとしても)苦しい状態に置かれてきました。その現実を否定できる人はまずいないでしょう。そうしたことを前に、永井氏は「沖縄は日本ではなかったのか」と問うのです。「日本は平和ボケ」という人の頭の中には、沖縄は含まれていないのではないか、と。

その感覚、よく分かります。北海道には、基地問題はありませんが、石炭や漁業、農業といった産業の栄枯盛衰と国策のかかわりなどを見ていくと、沖縄と非常に似ていますから。

(追記=この問題での関連エントリ)
*昨年、「日本」に上陸した台風は10個か13個か
北方領土が遠くなる
c0010784_1748527.gif
by masayuki_100 | 2005-02-28 16:43 | |--沖縄、北方領土 | Comments(2)

「常識・非常識」

「元気じゃぁ~.でもたまに愚痴るぞぉ~♪」さんのブログに、「常識・非常識」という記事があります。

記者懇談会の手配をされていた筆者の方(会社の広報担当者の方のようです)が、案内を出したところ、新聞各社から返事が来ない、催促してやっと来たら、当日は多くの社(全国紙)から見事にドタキャンされた、それも連絡なしに、、、という話です。

この記事を読んで、全く胸の痛まない記者はおそらく皆無ではないでしょうか。一般企業にも同様の部分はあるかもしれませんが(私の短い一般企業勤務経験でも似たようなことはありました)。ただ、「常識・非常識」に寄せられたコメントは、笑えます(笑っちゃいけない?)
c0010784_1748527.gif
by masayuki_100 | 2005-02-28 11:09 | ■注目ニュース(^^; | Comments(1)

岐阜県中津川市で家族ら5人が殺害される痛ましい事件があった。各メディアによれば、無理心中を図った結果らしい。ところで、この事件を報じた朝日新聞のHPには、こうある。

乳児含む家族5人殺害、容疑者は自殺図る 岐阜・中津川

27日午後1時50分ごろ、岐阜県中津川市坂下、会社員藤井孝之さん(39)から「義父に刺された」と、110番通報があった。中津川署員が、藤井さんの妻の父親で同市職員の原平(はら・たいら)容疑者(57)方に駆けつけたところ、家の中で計6人が首を絞められるなどして倒れていた。うち乳幼児2人を含む5人が死亡したほか、原容疑者宅から逃げようとしていた藤井さんも腹を刺されて重傷。原容疑者は、自分が殺したことを認めているが、自分の首を刃物で刺しており、重体。同署は回復を待って殺人容疑で取り調べる。
 同署によると、死亡したのは、原容疑者の長男で整体業の正さん(33)と母親のチヨコさん(85)、長女の藤井こずえさん(30)と、こずえさんの長男の孝平ちゃん(2)、長女彩菜(あやな)ちゃん(生後3週間)。
 調べだと、同日午前11時すぎ、原容疑者が約1キロ離れた藤井さん宅を訪れ・・・


記事はまだ続くのだが、なぜ、この57歳男性は「容疑者」なのか。もちろん、状況から見れば、彼が実行行為者であることは、ほぼ疑う余地はない。しかし、「容疑者(被疑者)」とは通常、裁判所発付の逮捕令状によって、捜査当局が身柄を拘束した人のことを指す。あるいは、書類送検された段階の人を指す。従って、「容疑者」呼称は、その当人の刑事司法手続き上での法律的立場を示すものであって、それを決め得るのは、司法捜査権を持った機関である。目の前で犯行を目撃しても、その行為者が直後に入院するなどして司法当局が回復を待っている場合は、「容疑者」ではない。

少なくとも私はそう理解していたのだが。実際、各新聞のHPを見ると、多くは「原事務長」などの表記を使っている(座りの悪い言葉ではあるが)。

いったい、朝日新聞は何をもって、「容疑者」としたのか? それとも57歳男性は(記事には出て来ないが)逮捕されたのか? 朝刊でも「容疑者」で通しているのか?
c0010784_1748527.gif
by masayuki_100 | 2005-02-28 05:23 | ■事件報道のあり方全般 | Comments(10)

軍事問題は難しい。しかし、それを語る際は、奇妙な高揚感がある。議論が進めば、最後は「やるかやられるか」「国際常識・軍事常識」が幅を利かしていく、みたいな。

あまり根拠の無いことを材料に、酒場でワアワアとやるには、それなりに刺激もあって、議論の後は、「ふう、あいつをやっつけたぞ」とか、「あんなやつにやられてしまった」とか、まあ自分自身が軍人にでもなったような気分になって。。。雑駁に言えば、そんな感じである。「北朝鮮の脅威」や「イラクの大量破壊兵器(存在は否定されたけど)」などを語る際も、そういう空気があったように思う。

しかし、当然ではあるが、軍事・兵器は、冷徹な、れっきとした技術論の世界でもある。私の苦手な「理科の世界」でもあるのだ。そして、私はそういう知識が相当に不足している。そのうえで「北朝鮮が核兵器保有を宣言」といった報道に接すると、「また適当なことを・・・」と思いつつも、「ひょっとしたら・・・」と思ってしまう。

そんな私のような軍事素人にとって、目を見開かせてくれるHPを最近、見つけました。軍事評論家・神浦元彰氏のHP「日本軍事情報センター」がそれです。おそらくとても有名なHPでしょうし、知らなかったのは私だけ、みたいなところがあるのでしょうが、私自身は最近ハマっています。中でも「日本や世界で現在進行形の最新の軍事情報を選別して、誰にでもわかるような文章で解説します」という最新情報はたいへんおもしろい。例えば、今年2月11日のところを見ると・・・(以下引用)

もっと読む・・・
by masayuki_100 | 2005-02-26 18:16 | ■政治・経済・国際 | Comments(4)

けさの朝日新聞のオピニオンページを読んでいて、オウム真理教の地下鉄サリン事件から、そろそろ10年になることを思い出した。あの朝、私は(仕事だったか休暇だった思い出せないが)羽田空港で乗り継ぎし、千歳空港に向かう途中だった。待合室のロビーではテレビがオレンジ色の服を着た消防士たちの姿を映し出し、大勢の乗客がテレビの周囲に集まっていたことを覚えている。その後しばらくして、麻原被告の初公判では東京地裁の法廷に出向いた。札幌からの応援取材だったが、法廷に入ってきた麻原被告、その場での意味不明な挙動、言動を目の当たりにし、「どうしてこういう人物に大勢の優秀な若者たちが騙されたのか」と強く、強く感じた。

ただ、あれから10年が過ぎた今も、「どうして優秀な若者たちが・・・」という疑問は、何ら解けていない。それどころか、「理解不能な出来事に対して、何とか問題を組み立て、解答を求める作業」を、ニッポンはどんどん放棄しているのではないか。その結果、いよいよ明確になってきたのは「理解不能なものは排除する」という、乱暴で短絡的な思考の広がりである。。。そう思っていたころに、九州在住のある女性からオウム真理教に関連して、メールをいただいた。

「・・・オウムがあのような事件を起こさなかったら もっと違っていただろうになぁと思いました。
あの事件はオウム全体の人間が起こしたものではなくて一部だと思う。けれど、一部はやはり全体になる。 個々の人間性はとてもいい人達なのだろうに、あのサリン事件があるからどうしても他を色眼鏡でみてしまう。いえいえ見てもいいんだと思う気持ちになって、そういう結論をあいつらに、下す権利があるとの思い込み・・・・みたいな・・・」
「なんかあの本を読んでみて(注=森達也著「A」)、 うまくは言い表せないけれど 偏見がもたらすものの怖さを知識で知ってしまった感じです。でも、彼らは 、何を求めたのだろうか。麻原という男に・・・少し考えてみようかなと 思ったりしてます。これは 今回のオウムだけではなく 今の社会にも言えることだと私には思えます。つまり、自分にない部分をもつ なんっていうのかな・・・強さを持つ政治家っていうのかなぁ。その政治家に 何の恐れを抱く事もなく、求めてしまう強い力で 国をひっぱってくれ~って期待。だから小泉さんが受ける。石原都知事が受ける。でもこの人達の裏には 何かしら怖いもんがみえかくれもする。そういう うまい事表現できないんですが、そのようなものを 麻原にオウムの人間達は求めたようにも思えてなりません」

もっと読む・・・
by masayuki_100 | 2005-02-25 10:30 | |--世の中全般 | Comments(5)

今井亮一氏のHP、「焼糞日記 2月24日」にこういう記述があります。

…途中、書店で『週刊現代』3月5日号の<<衝撃スクープ 多発する偽造通貨事件のウラで大不祥事が発覚 警察が「ニセ札」で裏金作りを告発>>という寺澤有さんの記事をちら読み…したところ内容のすごさについ買ってしまう。349円。  ニセ札が多いというがその情報の発信源はすべて警察庁。「警察庁が事実と異なる情報を流していたとしても、誰にも気づかれる恐れはないのである」と記事は始まる。で、「偽造通貨届出協力謝金」なるものがあり、開示されたその「支給調書」の「住所」部分に「塗り忘れ」を発見。調べてみたらなんと…。捜査費・捜査報償費などと同じように、払ったとウソの書類をつくって裏ガネ化してる!? という話。衝撃!! …

週刊現代のこの記事、私も読みました。警察ではあらゆる経費が裏金になっている、等と事あるたびに言って来ましたが、「偽造通貨届出協力謝金」という費目は、不勉強にも全く知りませんでした。いま現在も偽札問題が世間を騒がせていますが、その捜査でも裏金が?つくられているかもしれない??

週刊誌の力、取材者の寺澤氏の力は、ほんとにすごいなと思います。
                        c0010784_1748527.gif
by masayuki_100 | 2005-02-24 23:07 | ■警察裏金問題全般 | Comments(0)

 石原慎太郎・東京都知事が雑誌のインタビューで女性に対する差別発言をしたため精神的苦痛を受けたとして、都内の女性131人が1人当たり11万円の慰謝料などを求めた訴訟です。24日の判決で、東京地裁の河村吉晃裁判長は「発言は、『女性』という一般的存在に対する個人的見解に過ぎず、個々人の社会的評価を低下させるものではない」と述べ、請求を認めませんでした(各メディアが報道)。

 問題となったのは、2001年11月6日号の「週刊女性」に掲載されたもので、原知事が東京大大学院教授の言葉を引用して「『文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババア』なんだそうだ」と発言したもの。判決は「ババアといった不適切な表現が用いられていることもあり女性の多くが不愉快な感情を抱いたと推測できるが、個々人に賠償責任が必要なまでの損害を与えたとは認められない」としています。

 たとえ引用であったとしても、不快感を与えたことを判決は認めたわけです。
 「最も悪しき有害なもの」と言われた形の年配女性たちは、次の選挙に石原氏が出たら、やはり支持するのでしょうか、それとも絶対に許せないのか、あるいは自分は「範畴外」と思うのか。。。で、同年輩の男性はどう思うんだろうな。

(追記)
石原知事の発言を集めたHPがあります。一読の価値ありです(^^)

c0010784_17453890.gif
by masayuki_100 | 2005-02-24 21:16 | ■注目ニュース(^^; | Comments(1)

性犯罪をどう表記するか

お気に入りブログの「ある編集者の気になるノート」さんが、昨日の北大生による事件に関連して、「わいせつか、暴行か、強姦か。」という記事を書かれています。性犯罪において、いったいどういう表現・表記が良いのか、実に難しい問題です。このエントリから引用すると、各社の見出しはこうです。(以下引用)

小6女児にわいせつ行為、北大生逮捕・ネットで知り合う(日経新聞)
小6に乱暴、北大生を誘拐容疑で逮捕(読売新聞)
小6女児を誘拐し強姦、容疑の大学生を逮捕 札幌(朝日新聞)

もちろん、3紙とも伝える事実は同じである。
「わいせつ行為」も「乱暴」も「強姦」をさすことは明らかだ。
(引用終わり)

私の勤務先の北海道新聞HPは「北大生、小6に乱暴 ネットで誘い出し自宅へ 札幌中央署逮捕」という見出しです。

私の勤務先では事件報道において、特段の理由が無い限り、「強姦容疑」「強姦罪」「強姦」の用語は使っておらず、いずれも「女性暴行」という用語に言い換えています。言い換えを始めた最初の理由は判然としませんが、読んだ人が強い不快感を覚える、当事者やその家族等が辛い思いを倍加させてしまう、というところではないかと思います。この言い換えは、刑法に新設された「集団強姦罪」「集団強姦致死傷罪」でも同様です。

もっと読む・・・
by masayuki_100 | 2005-02-24 18:19 | ■事件報道のあり方全般 | Comments(19)

5年ぶり、いや6年ぶりでしょうか。先日、郷里の高知に足を運んできました。高知と言えば、台風銀座。私の子供時代も随分と強い台風が何度も襲来した記憶があります。板塀が全部倒れたり、床下で濁流が渦巻いたり。子供にとっては、そんな「非日常」は怖さの一方で、ワクワクもするもので、まだ存命だった祖父が馬鹿力で畳を飯台の上に揚げていた光景などを思い出します。

その高知で、沖縄と台風の話になりました。昨年(2004年)、日本に上陸した台風の数は10個であると本土では言っているが、沖縄では13個と言っていると。そんなことがあるのか?と思ったのですが、私の認識不足だったようです。

ムジュウカラのチャンネルさんのブログ内に「今年、台風は日本に何回来たか」というエントリがありました。内容はこうです。

(以下引用。一部略)
大きな被害をもたらした台風23号について、NHKは「日本に上陸した10回目」の台風と放送していた。一方琉球朝日放送はストリーミング動画ニュースで13回目と放送していた。一体、何回目が正解なんだろう。それとも両方とも正しくて、沖縄は日本じゃないからというのが正しいとらえ方なんだろうか。

もっと読む・・・
by masayuki_100 | 2005-02-24 16:56 | |--沖縄、北方領土 | Comments(0)