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ニュースの現場で考えること

このブログのこと

真面目な記者であればあるほど、既存メディアへの絶望感を深めていく。
報道の現場は最近、そんな感じがますます強まっています。

この閉塞感はいったい何なのか?

既存メディアは救いようがないのか?

でも、会社の看板を外した下には志を秘めた記者たちがたくさんいるに違いない。。。

そんなことをぼんやり考えながら、2004年12月末に開設しました。

ブログをつくって何か変わるのか、変化の予兆くらいは実感できるのか、まだよくは分かりません。でも、せっかくですから、何かを記す以上、少しでも前向きでありたいと思います。

未消化な文章も多く、お恥ずかしい限りですが、時間の許す限り、ゆっくりとお立ち寄りください。


ブログは超初心者です。
おっかなびっくりで、ノロノロ運転ですが、どうぞよろしくお願いします。



タイトルに ■札幌から■ と付いているものは、以前、私が仲間たちに出していた「札幌から」という定期的なメールの採録(抜粋)です。したがって、■札幌から■ は古い話ばかりですが、日付は文章を記した当時のものを採用しています。


このブログの内容は、あくまで私個人の考えや感想などを綴ったものです。
勤務先の新聞社の論調とは見解の相違等が出るかもしれません。また、日常の仕事
とかかわりある内容を記すことがあるかもしれませんが、このブログ内の文責は、すべ
て私個人にあります。

by masayuki_100 | 2004-12-27 21:31 | ■このブログについて

私のこと

高田 昌幸 (たかだ・まさゆき) 2012年12月更新                 

1960年生まれ。高知新聞記者。北海道大学大学院非常勤講師、名古屋大学非常勤講師(いずれも調査報道論)、早稲田大学ジャーナリズム教育研究所・招聘研究員

言うまでもないことですが、このブログの記事は「個人的見解」です。

生まれは高知県高知市
高知追手前高校を卒業後、東京で新聞販売店の専従店員に。その後、法政大学法学部政治学科へ。大学では国際政治学(鈴木祐司ゼミ)。大学卒業後、埼玉で物流の仕事。その後、北海道新聞社へ。小樽支社報道部が振り出し。その後は、
本社経済部(金融・不動産、運輸担当)
本社社会部(遊軍、警察・司法担当)
東京政治経済部(日銀、東証、財務省、外務省担当)
本社報道本部(遊軍キャップ、警察・司法担当次長)
東京編集局国際部編集委員
国際部ロンドン駐在
国際部次長
運動部次長を最後に2011年6月退社。
2012年4月から高知新聞記者。社会部所属。

北海道新聞時代は、調査報道に力を入れた。破綻した北海道拓殖銀行の不正融資、地元百貨店の乱脈経理および取締役会の議事録偽造、地元信用金庫の不正融資、裁判所の訴訟記録紛失、自治体の「裏会計」、役所幹部によるゴルフ会員権斡旋、忠別ダム用地買収不正、国会議員による国土法違反、道内自治体首脳の政治資金問題などを手掛けた。

1995年後半~96年前半は北海道庁の裏金問題を精力的に取材。96年、取材班の一員として「北海道庁公費乱用の一連の報道」で新聞協会賞、日本ジャーナリスト会議(JCJ)奨励賞をそれぞれ受賞。2003年末からの1年半は、北海道警の裏金問題に没頭。この裏金問題の取材は、道警担当記者の8人が担当し、2004年度の日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞、日本新聞協会賞、菊池寛賞、新聞労連ジャーナリズム大賞を受賞。

1998年~数年間、法政大学自主マスコミ講座で講師。新聞・テレビ局の記者を多数輩出。その後、札幌学院大学、上智大学、早稲田大学、慶應義塾大学、ICU大学、埼玉大学などでジャーナリズム問題などを度々講議。2011年度から北大大学院メディアコミュニケーション学院で非常勤講師として調査報道論演習を担当。

日本の閉鎖的な記者クラブを早くから批判。「記者会見と記者室の完全開放を求める会」世話人。
メディアやジャーナリズムに関する論文は「journalism」(朝日新聞出版)、「世界」(岩波書店)、「フォーサイト」(新潮社)などに発表。

●高野孟氏主宰「The Journal」に執筆中
   http://www.the-journal.jp/
●英国ニュースダイジェストにエッセイ「木をみて森もみる」を連載
   http://www.news-digest.co.uk/news/content/category/12/140/257/

連絡先 masayuki_100@hotmail.com
by masayuki_100 | 2004-12-27 21:24 | ■筆者&連絡先

この記事は私が「酔っ払い記者」の名で、ジャーナリスト考現学氏のブログにコメントとして書き込んだものです。したがって、先に、同氏の「記事きょう逮捕へは必要か」を先にお読みください。


■「こうした公表制度がないために、記者たちが当局に公表を迫らなければならない。どういう人物をどういう被疑事実で逮捕しようとしているのかという捜査当局の動きを把握し、逮捕状の請求という行政手続きに入れば、それをマスコミで公表することで当局に発表を迫るのだ。記者がこの努力を怠れば、当局が逮捕権を乱用する暗黒の国家になる可能性が高い」と書かれている部分について。

★この認識はかなり甘いように思います。すでに逮捕権は十分に濫用されているのであり、そのことに目を向けず、警察の捜査をほぼ無条件に是認したうえで「きょう逮捕へ」の記事を乱発しているのがメディアの現状です。

★「逮捕権の乱用」監視がメディアの役割だというならば、手書きのビラを配っただけで住居侵入に問われた東京・立川の事件、同じくビラ配りだけで国家公務員法違反で逮捕された事件、パキスタン人のヒムさんがアルカイダの一味だとして逮捕された事件、そして今まで何の問題もなかったのに在日外国人を突然入管難民法違反で逮捕する各地の事例、、、そういった出来事に警鐘を鳴らしつづけるべきでしょう。

★「きょう逮捕へ」の後に続く報道はほとんどの場合、容疑者がいかにヒドイ人間だったかをこれでもかこれでもかと報じます。警察権力と一緒になって容疑者の非を並べている場合が大半でしょう?そもそも逮捕記事とは、「捜査当局の我々はこう見ているんだよ」というものでしかありません。しかも逮捕後はメディアが容疑者に直接接することもできません。そうした環境の中で、警察からもらった情報で「容疑者は、、、」と書き続ける。密室の中でのやり取りを一方的に聞いただけで、どうして「捜査本部の調べで分かった」と確定的事実であるかのように報道できるのでしょうか?

■「社会が警察に逮捕権を認めているのは、社会の秩序を維持するためである。その目的を踏み越えないよう、警察担当記者は見張っていなければならない」について。

★警察担当記者は(他の多くの担当記者も同じ)相手との付き合いを深めるにつれ、相手と一体化し、相手に文句を言われない範囲での「スクープ合戦」に埋没していきます。「きょう逮捕へ」はその典型じゃないですか。
★「きょう逮捕へ」が権力監視などと言っている場合ではないと思います。本当に監視するなら、当番弁護士制度があることを積極的に報道し、その弁護士から取材し、公判にも必ず出かけ、捜査段階で違法性がなかったかどうか、容疑者段階での記事に虚偽がなかったかどうか(つまり警察に騙されていなかったどうか)等の取材を徹底すべきなのです。その結果、誤った情報を流した捜査幹部がいれば(警察は事件捜査を有利に運ぶためにメディアを積極利用しますよね?)その幹部に問いただすべきです。

★もちろん、警察内部に深く取材網を張ることを否定しているわけではありません。逮捕を積極的に公表させることも必要です。警察取材の重要性も否定しません。しかし、それは「きょう逮捕へ」をスクープすることが大事という発想とは、別の部分にあるのです。

★民主主義の番人なら、それぐらいして当然です。民主主義の番人なら、例えば、予算審議の議会主義を否定する警察の裏金問題を徹底追及してみせるべきです。
酔っ払い記者
by masayuki_100 | 2004-12-03 02:30 | |--逮捕予告は権力監視? | Comments(2)