ブログトップ

ニュースの現場で考えること

「警察幹部を逮捕せよ! 泥沼の裏金作り」 旬報社

 c0010784_14494725.jpg                       大谷昭宏+宮崎 学+高田昌幸+佐藤 一 編著


【著者(大谷昭宏氏)からのメッセージ】

 あんまり縁起のいい話ではないが、もし、あなたの家に泥棒が入った。あるいは出かけた先で交通事故にあった。大事な身内が殺人事件の被害者になってしまった。そんなとき、どなたに限らず、まっ先にすることは110番をするなりして警察に連絡することではないか。

 その場合、東京都民なら警視庁、大阪府民なら大阪府警がかけつけてくる。私は警視庁を信用していないから別の組織にお願いしよう、大阪府警は不祥事が続いているから別のところに頼みたい。そう思ったとしても、そんなわけにはいかない。東京には警視庁以外の警察組織はないし、大阪だって同じだ。

 そこが銀行や、一般の企業と違うところだ。銀行なら不良債権が焦げついて、自己資本比率が下がり、預けているお金が危なくなりそうだと聞いたら、預金者は当然のことながら大事なお金をその銀行から引き出して、別の銀行に移し替える。

 雪印や三菱ふそうのように、その会社の製品が信用ならないとなれば、消費者は何も好きこのんで、それらの会社の牛乳や車を買うことはしない。別にいくらでも乳製品や自動車のメーカーはあるんだから、よほどの変わり者でない限り、危険を承知でわざわざその会社を選んでやるお人よしはいない。

 結果として、その会社は社会の中で立ち行かなくなるか、あるいは会社そのものが潰れてしまう。当然のことである。

 だけど警察はそうは行かない。市民がどんなにその警察を忌み嫌っていても、あるいはここ数年、まともに殺人事件を解決したこともないほど、捜査の力がない警察でも市民はそこに頼るしかない。

 その一方で警察にしてみれば、市民をどんなに泣かせようが苦しめようが、あるいは捜査なんかまともにできなくたって潰れる心配はない。何しろ、完全な独占組織、競争相手がいないのだから、ほかの組織に仕事を持って行かれる心配は露ほどもない。左ウチワであぐらをかいていたらいいのである。

 こんな唯我独尊のような組織がいま土台から腐っている。この組織にかかわる人があろうことかこぞって犯罪に手を染めているということになったら、どうなるか。この国の「安全と安心」なんてどこかに吹っ飛んでしまう。いや、とっくの昔に吹き飛んでしまっているのかも知れない。

続きを読む・・・
by masayuki_100 | 2004-06-10 14:39 | ■本