「ほっ」と。キャンペーン

ブログトップ

ニュースの現場で考えること

「自殺」の話です。

交通事故死は年間約1万人、自殺者は3万人強。そうした数字自体は、もう知られた話です。不況の長期化に伴い、自殺が増えているとの「傾向」自体は、これまでさんざん言われてきました。

交通事故と単純な比較はできませんが、1日に全国で100人前後が自分で命を絶っている状況は、どう考えても異常です。不況が長引き、借金苦やリストラで自死する人も増えたでしょう。ネットで互いに見知らぬ自殺志願者が結びつき、一緒に死ぬ例も本州では続出しています。病気や事故も含めた死因順位を年代別でみたら、男は30代から50代は自殺が第一位、女も20代で第一位です。

こんな社会病理が他にあるでしょうか?

交通事故はたとえ単独事故であっても、死亡すれば記事になります。労災もそうです。しかし、単純な自殺は記事になりません。つい先日も札幌の道庁本庁舎で、執務中の職員が窓から人が飛び降り自殺しました。これに限らず、本社でデスクワークに就いていると、自殺やそれとおぼしき死が全道各地で、連日のように発生していることが実感できます。交通事故は、一つ一つの原因が簡単ではあっても報じられ、世の中にそういう事が起きていることが、ある程度、具体的に想像できます。しかし、「自殺」は個別に報じられることがほとんどないせいか、本当はどんな人たちが、どういう思いで自死しているのか、残された人たちはどんな思いを抱えているのか、ぼんやりとしか想像できません。本当は、実に大きな問題のはずですが。

そんなことを思いながら、先日来、試しにネット上で自殺に関するHPを歩いていたら、関連ページは山のようにありました。共通しているのは、自殺志願者の抗しがたいまでの「心を閉ざした状態」と、残された家族達のやり場のない怒りと悲しみです。その向こうには、「借金」といった、すぐに思い付きそうな動機ではなく、表現し難い社会の淀み・閉塞感が澱のように漂っている感じがします。死ななかった人たち、残された家族や友人、関係者たちは、みんな揃って「死なないで」という、切々たる思いを抱えているのですが。

自殺に関して言えば、私には鮮烈な記憶が一つ。

続きを読む・・・
by masayuki_100 | 2003-05-08 18:29 | ■社会 | Comments(0)