ブログトップ

ニュースの現場で考えること

カテゴリ:|--ソースの明示( 2 )

ソースの明示 <2>

Ideal Breakを開設されている「ゆう」さんから、「ソースの明示」にコメントを頂きました。

Commented by ゆう at 2005-01-11 10:47 x
「、と発表した」形式の記事は、今でも結構見受けられると思います。「語った」形式は事件報道ではないようですが、長官など高位の人の談話の接尾辞のように使われますね。

素朴な疑問なんですが、警察と対比して消防の人達って、割と簡単にインタビューに応じませんか?テレビで見る限りですが、現場の様子を語ってくれるのは消防が多いです。なんでだろ?


「、と発表した」形式の記事は、たまに朝日新聞などで見かけます。ただし、そうでない従来型の「逮捕した」で終わる記事も数多くあって、その基準が良く分かりません。朝日新聞社内では何らかの取り決めがあるのかもしれませんが、知り合いの朝日記者に聞いたところ、彼は即答できませんでした。ご存知の方がいたら、教えてください。

私が考えている「、と発表した」形式は、一つの記事の中で、警察による公式発表部分と、記者による取材部分を分けて明記したらどうか、という考え方です。後者の「取材部分」には、発表の場での警察幹部とのやり取り、捜査員などからのリーク情報、弁護士からの取材、記者が実際に目で見たもの等々、いろんな情報で成り立っています。それをできるだけ、区別して書いた方がいいのではないか、と。そうすると、読み手は「この部分は警察情報だけであって別方向からの裏づけはないんだな」とか、「記者はわざわざこんな小さな事件の現場に行ったのか(行かなかったのか)」などが分かると思うのです。記事に盛られた情報を可能な形で明示することは、守るべき情報源の固有名詞を書くことではありませんし、読者に対しても「記事の説明責任」を果たすことにもつながっていくと思うのです。

ゆうさんのブログをお気に入りに追加させてもらいました。
c0010784_17453890.gif
by masayuki_100 | 2005-01-11 12:19 | |--ソースの明示

ソースの明示

事件事故報道でよく使われる「●●ということが捜査本部の調べで分かった」という記述があります。この表記がはらむ問題点については、メディアの辺境地帯さんや、雑観練習帳さんが、ネット上で指摘されています。とくに、辺境地帯さんの指摘「日本型犯罪報道・9つの大罪」はなかなか鋭く、この点を真正面から問われたら、事件事故取材に従事している人は、ほとんど反論できないのではないかと思います。

ソースの明示は、実は、やればできるのではないかと最近考えています。表現方法を変革することに、大きな不利益を見出すことが今のところ出来ません。雑観練習帳さんも「実例見本」を示されていますが、例えば、こんな感じになるのではないかと思います。

<今までの例>
 偽造カードを使って商品をだまし取ったとして中央署は七日、詐欺の疑いで、山田市中央区の無職、山田太郎容疑者(30)を逮捕した。調べによると、山田容疑者は昨年七月、山田市西区の家電量販店で、デジタルカメラ2台(約十万円相当)を偽造カードで買い、だまし取った疑い。これまでの調べに対し、山田容疑者は容疑事実を認めているという。また、東京などの本州各地で、同様の手口により、パソコンなど約百点(総額約五百万円相当)を詐取したことを自供しているという。

<ソースを明示した場合>
 偽造カードを使って商品をだまし取ったとして中央署は七日、詐欺の疑いで、山田市中央区の無職、山田太郎容疑者(30)を逮捕した、と発表した。発表によると、山田容疑者は昨年七月、山田市西区の家電量販店で、デジタルカメラ2台(約十万円相当)を偽造カードで買い、だまし取った疑い。中央署の広報担当者(あるいは広報責任者である副署長の名前を明記)は「山田容疑者は容疑事実を認めている。東京などの本州各地で、同様の手口により、パソコンなど約百点(総額約五百万円相当)を詐取したことを自供している」と話している。

さらに、このソース明示型原稿にはこんな文章を付けることが可能です。

続きを読む・・・
by masayuki_100 | 2005-01-10 21:05 | |--ソースの明示