ブログトップ

ニュースの現場で考えること

最近はまたまた、メディアの救い難い面を感じることが多くなりました。自分もその輪の中にいて、メディアを批判するのは、どうにも居心地が悪いのですが、しかし、言わずにはいられない、と思うことが一度や二度ではありません。最も分かり易い例は、福田官房長官の「レイプ容認発言」に関する種々の動きでしょう。

この発言自体は、週刊文春などに大々的に報じられています。長官が番記者とのオフレコ懇談の場で、「レイプはされる方にも責任がある」といった趣旨の発言を行い、番記者と丁丁発止の大議論になった、という問題です。それが夕刊紙や週刊誌で報じられ、国会で岡崎トミ子議員らが事実関係の有無を軸に、長官を展開する展開となりました。ところが、長官は、当然といえば当然ですが、「そんな発言はない」の一点張り。オフレコ懇談に参加したと思われる大手メディアも、その発言の有無が実際にどうだったかについては、ほとんど触れずじまいでした。

しかし、最新号の週刊文春には、長官がオフレコで発言したQ&Aの詳細が掲載されています。政治記者は、オフレコ懇談での内容を「取材メモ」にまとめ、キャップやデスクに報告しますから、どこかの社のメモが文春に流れ出たのでしょう。

長官の発言内容の是非は別問題として、結局、この騒動で何が残ったか? 

続きを読む・・・
by masayuki_100 | 2003-07-14 19:02 | |--記者会見が勝負 | Comments(0)

きょうは、東京での政治取材の話です。

私自身は東京勤務時代は日銀や財務省など経済担当が長く、政治取材の経験は、外務省を担当した1年間しかありません。本来的には「政治取材」の部外者ですから、大きな誤解があるかもしれません。しかし、取材する側がいつも「番記者」として、事実上のサークルを作って、取材相手と懇親を繰り返し、相手の機嫌を損ねないようなアプローチしか出来ていないのが、おそらく今も実態でしょう。

昨年夏ごろだったでしょうか。

夜回り取材に出掛けた国会議員の宿舎で、私は異様な(少なくとも私は「異様」と映りました)光景を目にしました。

ロビーのソファにドッカリと腰を降ろした青木幹雄氏。それを「立ったまま」取り囲む若い政治記者の面々。青木氏が何か喋れる度、一堂はうなずき、質問するときは恐る恐るといった感じで「先生、お尋ねしても宜しいでしょうか」。その繰り返しでした。「懇談」が終わって、青木氏本人がエレベーターホールに向かう際は、全員が起立したまま、姿が消えるまで見送り、姿が消えれば、互いに「あの言葉の意味は?」「あれはこういう意味だったよね」と、いわゆるメモ合わせを行う…。そういった光景でした。その種の光景はそれこそ何度も目にしましたし、一時は何も思いませんでしたが、あの時はなぜか、「この光景をカメラに納めたら立派なニュース写真になる」と思ったものです。

続きを読む・・・
by masayuki_100 | 2003-03-30 16:54 | |--記者会見が勝負 | Comments(2)