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ニュースの現場で考えること

北海道警察の元総務部長が北海道新聞社を相手に起こした裁判(慰謝料請求事件)は、札幌地裁で今も審理が続いている。私も被告の1人である。いったい、どういう裁判なのかを説明するのは、少々ややこしい。いろんな方が書いて下さっているので、そちらをぜひ読んでもらえれば、と思う。


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NPJ弁護士の訟廷日誌

市民の目フォーラム北海道 blog版 北海道警察VS北海道新聞

「突破者の独り言」

博士の愛した株式
by masayuki_100 | 2008-10-04 23:36 | ■警察裏金問題全般 | Comments(1)

捜査用報償費が執行停止となった宮城県警で、県警側は今も、報償費の使途を明らかにすると、「捜査協力者に迷惑がかかる。捜査上の秘密だ」という主張を繰り返しているらしい。宮城の場合も「そうだ」とは断言しないが、この2年近く、北海道、高知、福岡等々で明らかになった「捜査費(国費)」「報償費(都道府県費)」の不正の大きな特徴は、警察が言うところの「捜査協力者」など存在しなかった、という事実である。

報償費や捜査費はいずれも、捜査に協力してくれた市民への謝礼や、市民と会った際の経費(喫茶店代や食事代など)に使う。それが本来の目的であり、支出関連書類には、その協力者の名前を書き、現金を謝礼として渡した場合はその相手の直筆による領収証などが必要とされている。これが、どの都道府県警察でも、共通の会計処理の方法だ。

ところが、この協力者の名前はほとんど全部が架空だった。警察内部で電話帳などから拾った名前を勝手に使い、架空の書類をつくり、領収証を偽造し、カネは外部に支出したと装って、手元に溜め込んでいく。で、正規の会計書類の内容とは全く別の用途に使用していたのだ。簡単に言えば、これが裏金づくりの図式である。

だから、会計書類を精査すると、出てくるのは「架空の捏造した協力者」であり、勝手に名前を使われた市民の氏名である。「協力者に迷惑をかける」ではなく、「勝手に名前を使ったことがバレてしまい、その無関係の市民に迷惑をかける」が正しいのではないか。元釧路方面本部長の原田宏二氏はじめ、今では多くの方々がこのからくりを明らかにしている。国会では警察庁幹部も実名を書かない習慣があると答弁している。

本当の「捜査協力者」は、現場警察官が汗水たらして発掘・確保し、たいていは自腹を切って繋ぎとめてきた。そして、本来はそういう現場警察官こそが使うべき捜査費や報償費は、幹部が本来の目的を離れ(=議会が決めた使途を無視して)自在に使途を決めてきた。だから、現場警察官はギリギリのやり繰りをせざるを得無かったし、そこに浅野知事も「疑問」を感じたのだと思う。だから、会計書類をひっくり返しても、真の意味での協力者に迷惑がかかることなど、まず、有り得ないだろう。困るのは、そういう虚偽の説明を続けてきた警察の幹部ではないか。
by masayuki_100 | 2005-06-24 17:14 | ■警察裏金問題全般 | Comments(9)

度肝抜かれました!

7月から報償費執行停止 宮城県知事、県警通知  (共同通信) - 6月24日11時33分(以下ゴシックは引用)

 宮城県警の捜査報償費問題で、同県の浅野史郎知事は24日、「適正な支出が確認できない」として、2005年度の報償費(県費)予算のうち7月からの配当分などの執行を停止することを文書で県警に通知した。
 北海道警など全国で警察の裏金問題が相次ぐ中、報償費予算執行停止は初めて。「不適正な支出はない」との立場の県警側と「不正経理の疑いが強い」とする知事との対立は決定的となった。
 同県の05年度当初予算では、県警が要求した3000万円から700万円減額された2300万円を計上。4半期ごとに配当され、浅野知事は7月以降に配当される予定だった940万円の執行を止めるとともに、4月に配当した1360万円のうち未使用分の支出停止を命じた。
 予算の執行は知事の権限で、議会の議決などは必要ない。



執行停止! なんと凄まじき決断でしょうか? 知事の権限は絶大だ、ということを思い知らされます。そして、警察と全面対決する「勇気」がまだすごい。
by masayuki_100 | 2005-06-24 14:45 | ■警察裏金問題全般 | Comments(2)

ゴールデンウィーク前後にしばらく更新を休み、再開したと思ったら、また休み。このブログもずいぶんと更新頻度が落ちてきました。ある方から心配して、「どうしたんですか。社内でブログが問題にでもなったのですか」との問い合わせがありましたが、そんなことは全くありません。出張が重なったことなどで単に忙しく、かつ、少しサボリぐせがついただけのことです。

旧聞に属することですが、5月14日には横浜の日本新聞博物館(ニュースパーク)で、「新聞記者講演会」という催しがあり、約250人の方を前に講演の機会をいただきました。講演者は私と、新潟日報社記者の高橋正秀さん。高橋さんは、北朝鮮による日本人拉致事件を地元でじわじわと息長く報道された方です。拉致問題の取材がいかに難しいか、横田さん夫妻の思いやメディアスクラム、過去の報道の反省等を踏まえ、実に率直に語られていました。

私が語ったのは、北海道警察の裏金問題です。北海道の方は、もう1年半以上も聞かされ続けたニュースですが、今回は「誰のために何を報じるか」「取材相手に対する『忠誠心競争』からいかに脱却すべきか」みたいな話をしました。ただ、この手の講演では、終了後にいつも「あれを話せばよかった」「これも言いたかった」ということが頭の中に溢れます。今回もまさにその通りで、今更ながら、しゃべりの難しさを痛感してしまいました。

それと、やはりというべきか、会場には「警察の裏金問題」をご存知でない方も大勢おられたようです。会場でも話したのですが、その理由の一つは、全国紙やテレビのキー局がこの問題をあまり取り上げない、ことにあるのではないかと思っています。「日本警察と裏金」という本の中でも山口正紀さんが書かれていますが、例えば昨年11月、道警本部長が議会で裏金内部調査の最終報告(2003年度までの6年間で不正支出は約7億1500万円だった、という内容)を行った際、東京発行最終版で朝日新聞は第二社会面3段、読売は社会面1段(=べた記事)、毎日は第2社会面2段だったそうです。同様に昨年12月に道警が約3000人をこの問題で処分した際は、朝日・毎日が社会面4段、読売は朝刊に記事が無く、夕刊第二社会面2段の大きさで「後追い」でした。

末端の警察署まで含めて、ほとんど全ての部署において、法を取り締まる警察が、公文書を偽造するなどして、7億円を不正支出し、その結果、1万人強の組織で3000人が処分された・・・。これを大ニュースだと思う感覚の方が、おかしいのでしょうか。当たり前ですが、民間の場合はこれほどの「事件」があれば、必ず強制捜査の対象となり、刑事司法の手続きに則って、処罰されるでしょう。現在、道警や高知県警はこの問題で地検が告発を受理していますが、本当に、刑事処分を・・・受けるのでしょうか?
by masayuki_100 | 2005-05-29 02:37 | ■警察裏金問題全般 | Comments(1)

市民オンブズマン 事務局日誌さんからのトラックバックで、「警察不正問題を徹底解明し、信頼回復を求める道民の会」がホームページを立ち上げたことを知りました。

こういう動きを見ていると、本当に時代は変わったなと実感します。ほんの、数年前までは、世の中に広く伝えたいことがあっても、マスメディアの知り合いに根回ししたり、会見を開いたり、そうやってマスメディアに取り上げてもらう・・・それが主な方法でした。それが、今では(今のところ)何の制約もなく、自由に発信できるわけですから。

でも、道民の会のHP、表紙の色の使い方が、何と言うか、何となくすごい感じがします(^^;
by masayuki_100 | 2005-05-19 10:01 | ■警察裏金問題全般 | Comments(8)

市民オンブズマン 事務局日誌さん経由で、愛媛県警巡査部長の仙波敏郎さんを支える会のホームページができたことを知りました。愛媛新聞HPの特設欄にもある通り、警察の裏金問題では、愛媛が今一番注目すべき動きが続いています。

それにしても、仙波さんを支える会のHPを見ていると、ネットの威力をまざまざと感じます。小さい動きであっても、列島の片隅の出来事であっても、あるいは、たった一人の動きであっても、重要な問題はこの社会にそれこそ山のようにあります。日本の既存メディアの歪みの一つは、情報発信が東京集中型で、地方の小さな動きはどうしても全国に伝わらないきらいがあります。しかし、使い方次第では、こうした偏在を突き崩す可能性が十二分にあります。

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by masayuki_100 | 2005-04-14 12:21 | ■警察裏金問題全般 | Comments(0)

全国区ではなかなか大きなニュースにならないが、再び愛媛県警の裏金問題を取り上げる。(全国紙とNHKは、もうどうにかしている。ことこの問題に限っては、完全に警察当局に忠誠を誓っており、報道機関の名に値しない)

現職でありながら、堂々と実名で警察の裏金問題を暴露した仙波敏郎巡査部長。その問題は、「組織的不正を知った場合、その者はどう行動すべきか」ということも問いかけている。

それに関する国会質疑が2月23日、衆院の内閣委員会であった。ここで極めて重要なことは、警察に限らず、公務員が組織内で不正を発見した場合は、告発の義務があると政府が明確に認めていることだ。その義務を果たさなかった場合は、その者が公務員法上の懲戒処分の対象にもなり得るという。しかも、その考え方は、鉄建公団などの「公費天国」が指弾され、全国的に(おそらく戦後初めて)カラ出張などが問題になった1980年ごろからの政府の変わらぬ見解であると言い切ったのだ。恥ずかしながら筆者は大平内閣当時、そのような政府統一見解が出ていることを知らなかった。以下は国会議事録からの転載である(一部略)。質問者は共産党の吉井英勝氏。少し長い引用だが、なかなか面白いので、ぜひ目を通してもらいたい。

もっと読む・・・
by masayuki_100 | 2005-03-05 14:45 | ■警察裏金問題全般 | Comments(3)

宮崎学氏のHPからの引用です。(2月28日付)

内部告発者を左遷した愛媛県警の愚

本日新刊『愚者から愚民へ』を発売する宮崎学である。
http://www.spice-books.jp/

さて、最近わりと報道されているようなので諸君もご存知かと思うが、裏金を告発した愛媛県警の鉄道警察隊・仙波敏郎巡査部長(56歳)が、その4日後に通信司令室にトバされたちう話がある。おつかい係に関連記事をアップさせておくので、よく読んでおくように。この件は、愛媛新聞が意外にがんばっておる。連日のように県警の裏金問題を報道し、読者窓口もある。

全国の地方紙がこのように本来の報道をすれば、警察もひとたまりもない。

(記事はまだ続いています)
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by masayuki_100 | 2005-03-03 10:57 | ■警察裏金問題全般 | Comments(4)

今井亮一氏のHP、「焼糞日記 2月24日」にこういう記述があります。

…途中、書店で『週刊現代』3月5日号の<<衝撃スクープ 多発する偽造通貨事件のウラで大不祥事が発覚 警察が「ニセ札」で裏金作りを告発>>という寺澤有さんの記事をちら読み…したところ内容のすごさについ買ってしまう。349円。  ニセ札が多いというがその情報の発信源はすべて警察庁。「警察庁が事実と異なる情報を流していたとしても、誰にも気づかれる恐れはないのである」と記事は始まる。で、「偽造通貨届出協力謝金」なるものがあり、開示されたその「支給調書」の「住所」部分に「塗り忘れ」を発見。調べてみたらなんと…。捜査費・捜査報償費などと同じように、払ったとウソの書類をつくって裏ガネ化してる!? という話。衝撃!! …

週刊現代のこの記事、私も読みました。警察ではあらゆる経費が裏金になっている、等と事あるたびに言って来ましたが、「偽造通貨届出協力謝金」という費目は、不勉強にも全く知りませんでした。いま現在も偽札問題が世間を騒がせていますが、その捜査でも裏金が?つくられているかもしれない??

週刊誌の力、取材者の寺澤氏の力は、ほんとにすごいなと思います。
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by masayuki_100 | 2005-02-24 23:07 | ■警察裏金問題全般 | Comments(0)

愛媛県警の裏金、その後

愛媛県警の裏金問題は、その後も劇的な展開を続けているようです(詳細は愛媛新聞HPの特設コーナーで。経緯がひと目で分かります)。

警察庁は昨年末で、全国の裏金問題にはケリを付けたつもりだったのでしょう。道警や福岡県警が昨年十二月までに返還や処分の大半を終えたのも、そうした意向が働いた結果だと思われます。想像ですが、その過程では、他の都府県警に対し、「君らのところは大丈夫だな?もうヘンなのは出ないだろうな?」とか、そんな念押しもあったのではないでしょうか。そこに飛び出した「現職&実名」証言。警察庁には相当な衝撃となって伝わっているでしょうし、この後にいくつか同様の事例が飛び出せば、その流れは押し留めようもないかもしれません。

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by masayuki_100 | 2005-02-23 17:49 | ■警察裏金問題全般 | Comments(2)