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ニュースの現場で考えること

私がこのブログを開設した今年1月初め頃は、新聞記者が実名でブログを書く事例はそんなに多くなかったらしい。私はそういうことすらリサーチせず、単に好奇心でポンっと始めた。ただ、その後も今も、「会社の許可は得ているのか」「取材したものは書かないのか」等々の質問をメールなどでもらうことがある。で、今頃になってなんだ?という感じもするけれど、このブログについての「FAQ」を記しておきたい。


Q:会社の許可はどうしましたか?
A:2005年1月の開設の直前、直属の上司に「始めます」という報告をしました。いいじゃないか、面白そうだな、という回答をもらいました。社内に「ブログ開設についての基準」が存在するわけではありません。

Q:ブログの性格付けは?
A:あくまで個人で運営しています。記事内容は「会社の見解」ではありません。「会社の見解とは何か」という問題はありますが、あくまで「個人の意見表明」の場です。従って、コメント欄等で「北海道新聞として公式にはどうなのか?」と尋ねられても、お答えできませんし、実際、していません。そういう場合は、北海道新聞社に直接尋ねてもらうようにお願いしています。

Q:ブログ記事に何か制限はあるのか?
A:取材で得た情報等については、北海道新聞の媒体に書く前に、このブログに書くことはしていません。仕事時間中に会社の経費を使って情報収集している以上、それは当然だと思います。ですから、このブログには、事実上、「第一報」はありません。ただ、仕事の狙いはどんなものだったのか?みたいな、いわば会社のPR的な話は披露しています。5年程度が過ぎ、ある程度の裏話を書いても差し支えないと筆者が判断した場合は、「あの取材はこうだった」みたいな話も書きます。

Q:時事評論は会社の見解と同一か?社内のことは書かないのか?
A:違います。あくまで個人の見解ですし、社内にも多様な意見があります。時々、会社内部の話をここに書いて欲しいという要望がメール等で届きますが、そういうことは今のところ、原則、するつもりはありません。組織内の問題については、組織内のルールに則って、言うべきことはきちんと主張しています。

Q:いつ書いているのか?
A:基本的には、勤務時間外に自宅で書いています。深夜、未明、早朝が多いです。

Q:ブログ記事の内容について、社内から制限はかかっていますか?
A:ブログを止めろと言われたことは一度もありません。エントリ(記事)について、修正や取り消しを求められたこともありません。

Q:記者クラブを開放せよと度々書いていますが、会社の見解と同一ですか?
A:記者クラブ問題も含め、上記の通り、個人的な見解です。講演や論文等については、当然のことながら、事前にすべて、「今度これこれのイベント等で講演を頼まれた」などと上司に伝えます。例えば、「記者クラブ訴訟」の陳述書についても、事前に上司に渡してあります。しかし、そうした内容について、事前に「控えろ」と言われたことは一度もありません。ブログも同様です。そういう意味では、非常に良い会社だと思います。
Q:では、内容はすべて個人の責任であるということですか?
A:その通りです。

Q:ブログをやって良かったですか?
A:本当に良かったと思っています。いろんな方とネット上で対話でき、かつ、実際にも多くの方と知り合いになることができました。新聞記者が相当に世間からズレていることも改めて実感しました。この先も余程のことがない限り、続けていくつもりですし、同僚や仲間にも、開設を勧めています。匿名か実名かは別にして、実際に開設した方も少なくありません。
by masayuki_100 | 2005-12-21 12:25 | ■このブログについて

その筋では有名な論談同友会のホームページ。そこの「目安箱」の6月15日付記事(と言っても「差出人不明」らしい)によると、今度の7月1日付人事異動で、私は東京に「左遷」だとか(^^;  この記事が出た後、何人かの知人にそれを教えてもらい、本人は少し落ち込みました(笑)。

どの組織でも、当たり前の話ですが、転勤・人事異動は付き物です。それは定期的にやってくるし、私も「異動適齢期」でしたし。仮に、ある社会事象を血眼になって追いかけている最中だとしても、それは前任者から後任者へ、後任者からさらにその後任者へとバトンタッチされていくのです。当たり前ですが、それが組織というものだし、新聞社も例外ではありません。

「追及・北海道警『裏金』疑惑」「日本警察と裏金」(いずれも講談社文庫)の「あとがき」等でも記したように、今のメディアの最大の問題は、権力との親和性が強くなりすぎて、事実で持って権力の行動に疑義を唱える報道がめっきり少なくなり、反対に「広報記事」「官依存取材」「発表ジャーナリズム」等の色彩がいっそう強まってきたことにあると、私は考えています。権力を持っている人たちは、いつも都合の悪い情報は隠し、都合よく情報を流し、自らの統治や利益を永続させようとします。組織や機構とは、そういうものなのでしょうし、そこに腐敗の根と芽はあります。

だから、私は「ここで自分たちが掘り出して来ないと永遠に埋もれてしまうもの」、そういったものを引っ張り出してきて、テーブルの上にぶちまける、それが本来の報道のあり方だと思っています。そうやって考えると、どこに居ても、どの部署に居ても、取材すべきことは山のようにあるのです。目の前に。
by masayuki_100 | 2005-06-21 03:41 | ■このブログについて

数日前、「しばらく休止します」と書きましたが、転勤に伴う雑事も思ったほどの量でもなく、それに、やはり書きたいことは書きたいときに書くべきだと思い直しました。従って、前回の「しばらく休止」宣言は撤回します。更新頻度は7月中旬ごろまで、ガクンと減るでしょうけれど、ブログは継続します。

札幌から東京に行くのは3年ぶりです。前回の東京勤務は1998年春から2002秋までの4年半で、「東京編集局政治経済部」の所属でした。前回は金融(日銀記者クラブ)、証券(東京証券取引所の兜クラブ)、外務省、財務省を主に取材対象としていました。長信銀がバタバタ倒れたり、ソフトバンクの会見が俄然注目されるようになったり、日朝交渉が再開されたり、そんな時期でした。今回は「国際部編集委員」として赴任します。

それと、ブログのタイトルをどうしようかなぁと思っているところです。「東京から ニュースの現場・・・」、、、パッとしないですよねえ。。(^^;
by masayuki_100 | 2005-06-17 11:09 | ■このブログについて

このブログを休止します

突然ではありますが、このブログをしばらくの間、休止します。定期人事異動で7月から東京勤務となり、そのための準備等々で忙しくなるめです。およそ半年にわたり、拙い文章を読んでもらいありがとうございました。新職場での仕事の按配等が不明のため、ブログを再開するかどうか、できるかどうか等々は、今のところ何とも言えませんが、コメント欄、TB欄は引き続き開放しておきます。
by masayuki_100 | 2005-06-14 07:25 | ■このブログについて

非常に残念です

このブログは構築を始めたのが、昨年12月末、公開したのが今年1月7日でした。ところが、メールアドレスを公開したためか、誹謗中傷メールが一気に相当数、届くようになりました。読むたびに不快感が増します。

ブログ上でアドレスを公開したことが本当の原因かどうかは分かりません。そういったメールが届き始めた時期と公開時期が偶然に重なっただけかもしれません。でも、もし、ここを見た方がそれらメールの主であったならば、どうか、そうした行為は中止してください。

私は新聞社の社員ではありますが、会社とは離れて個人の立場で思ったことを綴っています。会社としての見解を求められているのなら、それは専用の窓口があります。公開しているアドレスは、通常の個人的な連絡にも仕事にも使っていますし、こうした誹謗中傷が続けば、不本意ながら別途、何らかの対応を取らざるを得なくなるかもしれません。

種々の立場を超えて、少しでも前向きな議論を続けたいと思っていますので、その趣旨を理解していただきたいと思います。

(このエントリは問題が解決され次第、削除するつもりです)

by masayuki_100 | 2005-01-19 03:22 | ■このブログについて

本当に刺激的です。

「ネットは新聞を殺すのかblog」さんにトラックバックさせていただきました。最初に書籍を読んで、それからは時間を見つけては覗いています。

私がブログ開設を思い立ったのも、「ネットは新聞を殺すのか」など、いくつかのブログに刺激されてのことです。スルメみたいな感じで、読めば読むほど、じわじわと効いて来ます。本当に勉強になるなあ、というのが正直な感想です。

従来の新聞記者はたいへん良く仕事のできる人であっても、勤務先会社の経営実態すら良く知らない人が少なくありませんでした。一方、媒体のシステム等に詳しい方は、報道すべき内容を十分に消化しておらず、「器」は語れても、「中身」はあまり語れず、実際に何もいれることができない。。。誤解を恐れずに言えば、そんな印象が付き纏っていました。

ジャーナリストとしての姿勢もテーマもしっかりと持ち、かつ、新しい媒体の仕組みや可能性についても十分過ぎるほど理解している。。。これからは、そういう記者がますます重宝されていくのでしょう。熱くジャーナリズムは語れても、アナログの表現方法(つまり紙のみ)しか知らないような世代(私の世代のことです)は、じわじわと、そしてある瞬間にあっという間に淘汰されてしまうんだろうなあ。
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by masayuki_100 | 2005-01-11 16:42 | ■このブログについて

「古い話ばかりじゃないか」と早速、お叱りをいただきました。
確かにそのとおりです。

急に思い立ってブログを開設したため、しかし、記事数が少ないとサマにならないなと思い、過去に書き溜めていたものを中心にドドッとアップしました。

最近のものは少しずつ書き足していきます。
by masayuki_100 | 2005-01-06 15:29 | ■このブログについて

このブログのこと

真面目な記者であればあるほど、既存メディアへの絶望感を深めていく。
報道の現場は最近、そんな感じがますます強まっています。

この閉塞感はいったい何なのか?

既存メディアは救いようがないのか?

でも、会社の看板を外した下には志を秘めた記者たちがたくさんいるに違いない。。。

そんなことをぼんやり考えながら、2004年12月末に開設しました。

ブログをつくって何か変わるのか、変化の予兆くらいは実感できるのか、まだよくは分かりません。でも、せっかくですから、何かを記す以上、少しでも前向きでありたいと思います。

未消化な文章も多く、お恥ずかしい限りですが、時間の許す限り、ゆっくりとお立ち寄りください。


ブログは超初心者です。
おっかなびっくりで、ノロノロ運転ですが、どうぞよろしくお願いします。



タイトルに ■札幌から■ と付いているものは、以前、私が仲間たちに出していた「札幌から」という定期的なメールの採録(抜粋)です。したがって、■札幌から■ は古い話ばかりですが、日付は文章を記した当時のものを採用しています。


このブログの内容は、あくまで私個人の考えや感想などを綴ったものです。
勤務先の新聞社の論調とは見解の相違等が出るかもしれません。また、日常の仕事
とかかわりある内容を記すことがあるかもしれませんが、このブログ内の文責は、すべ
て私個人にあります。

by masayuki_100 | 2004-12-27 21:31 | ■このブログについて