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ニュースの現場で考えること

木をみて森もみる(10) そうやって人は忘れていく。

イングランド北西部のアイリッシュ海沿いに、バロー・イン・ファーネス(Barrow-in-Furness)という小さな街がある。ロンドンから列車を乗り換え、約5時間。最後は各駅停車に揺られ、海と湿原が混じり合った茫洋とした地域にたどり着く。

昨年初夏の数日間、この街で過ごした。湖水地方の間近にあって、人口数万人というけれど、人影は少なく、いかにも活気がない。パブを兼ねたB&Bで荷物を解いた初日、「夕食でも」と街を歩いてみたら、レストランもほとんどない。

◆ ◆ ◆

「日本人なのに、ここが『Mikasa』の街だってこと、知らなかったの?」

B&Bのパブの夜。年配の女性オーナーがそう口を開いた。世間から忘れられたような、この田舎町で、日本の固有名詞が飛び出すとは思いもしなかった。


(続きは、こちらで)
by masayuki_100 | 2008-04-16 03:37 | 木をみて森もみる