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ニュースの現場で考えること

質問、質問、また質問、、、が必要では?

ネットを浮遊中、安倍晋三衆院議員のHPに到着。NHKによる介入問題がどう語られているか、安部議員の記述を追っていたところ、以下の2本が目に止まりました(もちろん、他にも関連の記述はあります)。
最初の記述が1月12日午後5時すぎ、次が1月14日午後11時過ぎにアップされたようです。以下はその引用です。下線の部分(私が線を引きました)が12日と14日では食い違っているように読んでしまうのは、私だけでしょうか?





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朝日新聞の記事『NHK番組に中川昭・安倍氏「内容偏り」 幹部呼び指摘』に関し
投稿者: webmaster 投稿日時: 2005-1-12 17:04:09 (427 ヒット)

朝日新聞らしい、偏向した記事である。

この模擬裁判は、傍聴希望者は「法廷の趣旨に賛同する」という誓約書に署名しなければならないなど主催者側の意図通りの報道をしようとしているとの心ある関係者からの情報が寄せられたため、事実関係を聴いた。その結果、裁判官役と検事役はいても弁護士証人はいないなど、明確に偏って内容であることが分かり私は、NHKがとりわけ求められている公正中立の立場で報道すべきではないかと指摘した。これは拉致問題に対する鎮静化を図り北朝鮮が被害者としての立場をアピールする工作宣伝活動の一翼も担っていると睨んでいた。告発している人物と朝日新聞とその背景にある体制の薄汚い意図を感じる。

今までも北朝鮮問題への取り組みをはじめとし、誹謗中傷にあってきたが、私は負けない。

安倍晋三

PS
これからも頑張ります。
ご声援・ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。


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NHKの「模擬裁判」を扱う特集番組に関する報道について
投稿者: webmaster 投稿日時: 2005-1-14 23:26:59 (297 ヒット)
平成17年1月13日(発信のもの)

 報道で問題となっているNHKとの面会は、NHK側の「NHK予算の説明に伺いたい」との要望に応じたもので、こちらからNHKを呼んだ事実は全くない。

 また、この面会では、NHK側から予算の説明後、自主的に番組内容に対する説明がなされたものであって、こちらから「偏った内容だ」などと指摘した事実も全くなく、ましてや番組内容を変更するように申し入れたり、注文をつけたりしたという事実もない。そしてこの番組に関してNHKと話したのは、この時ただ一回だけである。

 「NHKを呼びつけた」「番組内容を変更するように圧力をかけた」という報道や発言は全くの誤りである。昨日私が事実誤認を指摘するコメントを発した後も、引き続きそうした報道が行われているのは、誤りというだけでなく悪意に満ちた捏造と言わざるを得ない。

衆議院議員 安倍 晋三


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 今回の問題は本当にいろんなことを教えてくれるな、と思うのです。朝日の取材の甘さが気になる、とずっと書いてきましたが、そのほかにも「政治におもんぱかるNHK」とか、そもそも「介入」とは何かとか。。。しかし、NHKと朝日のバトルになってしまったため、「当時、本当は何があったのか」という事実関係の検証は、あいまいなまま終わりそうな雲行きです。本来なら、当時の関係者にもっともっと質問を重ねなければならないでしょうに、NHKと朝日はどっちが勝つか、みたいな部分にだけ、焦点が当たるようになってきました。

 私自身が調査報道に多大な関心を持っていることから、これまでのエントリでは「関心があるのは、朝日の取材の内実」「朝日の取材は甘かったのではないか」と言い続けてきました。同業者だからこそ、気になる、というところでしょうか。
 それは今も変わりませんが、しかし、上記のような安部議員の矛盾(私にはそう読めます)を見ると、「永田町の記者たちは、まだまだ当事者に聞くことが山ほどあるじゃないか」と思わずにはいられません。記者である以上、朝日・NHKのバトルに高みの見物を決め込んだり、傍観者的に評論している場合ではないと思うのですが。(想像ですが)担当記者が安部議員の言い分を一方的に拝聴しているだけでは、まずいのではないかと思います。
 記者は「質問する」ことから、すべてが始まるのですから。

 ・・・というところで、このNHK問題は、しばらくお休みにします。ほかのことも、いろいろと書きたいですから(^^; もし、この関連でコメント等がいただけたら、少しまとまった段階で、書いてみたいと思います。

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Commented by masayuki_100 at 2005-01-24 01:57
付言すれば、安部氏の発言は、なにものに対しても偏在しない「公正さ」など存在しないことを見事に示している、と思う。それどころか、12日の時点では、ことの重大性を認識していなかったようだ。だからこそ、当時の経緯について、「情報が寄せられ」「事情を聴いた」し、「明確に偏った内容であることが分かり」「公正中立の立場で報道すべき」と「指摘した」などと自信を持って回顧し、言い切ったのではないか。HP上で堂々と。しかも、安部氏が回顧したNHKとの面談のやり取りは、番組の放送前だったのである。これだけで立派な取材テーマであり、これを問題と思わない記者がいれば、どうかしていると思う。
Commented by masayuki_100 at 2005-01-24 01:58
(続き)
さらに言えば、このHPでの発言は、「北朝鮮が被害者としての立場をアピールする工作宣伝活動の一翼も担っていると睨んでいた」と記している通り、安部氏が目指す『中立・公正』は、「北朝鮮問題への取り組みをはじめとし、誹謗中傷にあってきたが、私は負けない」という政治家としての立場に厳然と依拠しているのである。
純粋な意味での「客観報道」があり得ないように、真の意味での「公正・中立」は幻想でしかない(純粋な「客観報道」「公正・中立」が存在するかのように報道を続けることの問題点については、日を改めて書く)。

Commented by plummet at 2005-01-24 09:24 x
 最初の文章は異なる類推も可能かと思われますが、それについて検証はナシですか?
Commented at 2005-01-24 09:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by トモフ at 2005-01-24 20:33 x
ワタシには「公正中立の立場で報道すべきではないかと指摘した」と「こちらから「偏った内容だ」などと指摘した事実も全くなく」をもって「安部議員の矛盾」と読めるのかがわかりません。
「公正中立」は放送法にも記された放送の前提であって該当の番組についても「そうすべきだ」と言ってるのです。
NHKが該当番組が「公正中立」なものだと考えるなら、安倍氏の指摘どおり「そのまま」該当番組を放送すればいいのです。
対して「(該当番組は)偏った内容だ」と指摘したのであれば、それは安倍氏が該当番組について「偏っている」と判定したわけです。
この場合、NHKがいくら「公正中立」な番組を制作したと考えていても、そのまま放送することは安倍氏の意志には反します。
もしこの違いがわからずに本気で「矛盾」だと考えているのなら、日本語をイデオロギーで読み替えてしまう「記者病」にかかっているのではないですか。
あとわざとじゃないと思いますが安部じゃなくて安倍です。
Commented by masayuki_100 at 2005-01-25 00:24
>安部じゃなくて安倍です

という御指摘を多数いただきました。まったくその通りです。申しわけありませんでした(間違えた事実を残しておくために、上記エントリは修正しないことにします)。
Commented by コンチチ at 2005-01-25 16:15 x
この問題で、25日付毎日新聞・記者の目に牧太郎さんがかかれた「朝日とNHKの大喧嘩ほくそ笑むのは誰?」が、一番ストンと胸に落ちました。毎日社ホームページにもアップされています。あー、すっきりした。
Commented by masayuki_100 at 2005-01-25 17:31
「朝日とNHKの大げんか=牧太郎(社会部) 陰でほくそ笑むのは誰だ--もうじき始まる暗闘」  http://www.mainichi-msn.co.jp/column/kishanome/news/20050125ddm004070050000c.html

コンチチさん、これですね? なるどね、と私も思います。
Commented by ひつじ at 2005-01-26 14:52 x
今回のNHK問題の結論↓

[クイズ朝日新聞!]
朝日新聞は松尾さんに取材をして或る記事を書いたところ、松尾さんはそんな事は言っていないと怒り出しました。松尾さんと朝日新聞、どっちが嘘吐きなのかは分かりません。さて朝日新聞の記事は信用できる記事でしょうか?

[答え]
朝日新聞が嘘吐きの場合は、松尾さんが言ってないことを記事にしているので朝日新聞の記事は信用できない。松尾さんが嘘吐きの場合は、嘘吐きの人の言ってる事をそのまま記事にしているので朝日新聞の記事は信用できない。だから朝日新聞の記事は信用出来ない。
Commented by ひつじ at 2005-01-26 14:58 x
ちなみにNHKに限らず日本のマスコミは、いろんな所から不当な圧力を受けて真実を報道していませんよね。

例えばこういったこととか↓

http://www.geocities.jp/genkainada_h15/
http://chogin.parfait.ne.jp/

今更国内の政治家による介入ごときで騒ぐのはとても滑稽です。既に外敵に取り込まれ、支配されてるのに…
Commented by saheizi-inokori at 2005-12-11 22:49
この記事とは違う話ですが今話題の耐震強度問題、私などから見るともっと、新聞はいろんなことをいろんな人に質問すべきだと思います。誰が考えてもゼネコンと土建国家構造が真の問題だと思うのに、その点をきちんと突っ込んで書いている記事はあまりないです。ほとんど表面的な疑問・話題で終わっています。今こそ土建国家構造の問題を解明するチャンスだと思うのですが。
Commented by masayuki_100 at 2005-12-18 10:16
saheizi-inokoriさま。

>誰が考えてもゼネコンと土建国家構造が真の問題だ

私もそう思います。さらに付け加えて言うと、「日本は優秀だった」式の考え方は、多分に「神話」を含んでいたのではないか、と。「自画自賛」の構図です。例えば、「日本人は労働生産性が高い」という話も、所定時間外の労働時間も加えて算出した数字であって、物差しの基準が他のOECD加盟国とは違う、同じ基準で測定したら、日本はOECDの下位だった・・・みたいな話もあります。

もちろん、「自画自賛」は日本の特許ではなく、おそらく、どの国のどの社会にも種々の形で存在しているのでしょう。「好業績を謳歌し、優秀と言われた企業が、実は粉飾決算でした」みたいな話は、外国でも多々あるように思います。最近ではエンロンなんか、その好例だったような。。。

Commented by masayuki_100 at 2005-12-18 10:20
(上から続く)

>その点をきちんと突っ込んで書いている記事はあまりないです。

あったとしても、確かに散発です。ただ、取材現場の一般論的な感覚で言いますと、今回のような「動き」のあるものについては、その「動き」が一段落するまで、取材現場はその追尾・事実関係の掘り起こし等でハチャメチャに忙しく、で、「全体の構造」などに踏み込んで行く時間的・人的余裕ができるのは、もう少し事態が落ち着いてからのような気がします。たぶん、現段階で「土建国家構造」に踏み込むとしたら、多分に「論評」になってしまうだろうな、と。そんな感じがします。私が取材チームの一員だったならば、いまはまだ、徹底的に個別事例を取材します。

私はよく、例え話で「5円玉」を引き合いに出すのですが。取材においては、まず5円玉を徹底的に調べろ、と。5円玉の材質、形状、見え方、光方、製造年月・・・そうやって、「眼」をどんどん5円玉に近付けろ、と。そして、最後は5円玉の穴を通して、その向こうにどんな風景が見えているかを書け、と。分かりにくいかもしれませんが、「神々は細部に宿る」みたいな感覚です。
Commented by saheizi-inokori at 2005-12-18 19:13
5円玉がどのようにして出来上がっているのか?施主とゼネコンの契約書の内容はどうなっているのか?これはまさに”個別事例”だと思います。大林と鹿島の事例が出ているのですから、そのケースを徹底的に取材すべきだと思います。今をおいてそのときはないと思います。
by masayuki_100 | 2005-01-23 23:43 | |--調査報道について | Comments(14)