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ニュースの現場で考えること

新刊 「権力に迫る『調査報道』」 のご案内

「権力に迫る『調査報道』」が書店に並ぶようになってきました。旬報社から出たばかり。京都新聞記者の大西祐資さん、神奈川新聞記者の松島佳子さんとの共編です。5年前に同じ旬報社から出した「権力VS.調査報道」の続編とも言える内容で、今回は安保・自衛隊、原発、パナマ文書に関する報道を手掛けた計8人のジャーナリストをに、高田ら3人がインタビューする形になっています。

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私のオリジナル原稿は最後の方。昨年秋に日本記者クラブの記者ゼミで、「調査報道とはなんぞや」みたいな話をしました。その記録を再録した内容です。

全体としては「取材ノウハウの共有」を狙った書物ではありますが、かといって単調で無味乾燥なノウハウ本ではありません。まず、読み物として面白く読めるかどうか。そこに力点も置いています。

私自身が特に気に入っているセリフは、イタリア人ジャーナリスト、チャラントラ・アレッシアさん。「**新聞社記者」から「**新聞社」を取ったらただの記者、「日本人記者」から「日本人」を取ったらただの記者、みんなただの記者、なのにどうして**社記者とか、日本人記者とか、言いたがるの? みんなただの記者。それが分かれば記者同士の協働もできるはずなんだけど、その会社の壁を超えられない。。。そんなインタビューでした。

よかったら、ぜひ読んでください。

記者仲間には、取材ノウハウが詰まった実践書として。
ジャーナリストを目指す学生さんたちには、先人のパッションが詰まった本として。
多くの市民の方には、取材最前線のせめぎ合いの、そのスリリングな読み物として。

そこそこおもしろいと思います!
ぜひ、よろしくお願いします m(_ _)m
厳しいご批評もお待ちしています。

★調査報道の取材。そのプロセスや考え方、報道界内部の問題や将来像を語ってくれた8人は以下の方々。共通事項も違いもたくさんありますが、私が意訳すれば「メディア(=情報の運搬道具)や枠組み、協業態勢などは変わっても、報道そのものの意味や意義は変わらない」ということでしょうか。

・秦融さん・木村靖さん(中日新聞、イラク戦争における空自の部武装米兵輸送の取材)
・石井暁さん(共同通信、自衛隊の海外での秘密情報活動に関する取材)
・萩原豊さん(TBS=NEWS23編集長、福島原発取材)
・日野行介さん(毎日新聞、原発事故関連の取材)
・日下部聡さん(毎日新聞、憲法解釈の変更に関する内閣法制局の公文書未作成などの取材)
・アレッシア・チャラントラさん(イタリア人ジャーナリスト、ICIJ、パナマ文書取材)
・立岩陽一郎さん(ジャーナリスト、元NHK、調査報道NPOのiAsia パナマ文書報道などに関して)

★大西祐資さん、松島佳子さんのオリジナル原稿もあります。
★詳細は旬報社のHPで →

http://www.junposha.com/catalog/product_info.php/products_id/1138
by masayuki_100 | 2016-12-25 02:50 | Comments(0)