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ニュースの現場で考えること

「道警裏金本」訴訟について

4,5年前、北海道警察の裏金問題を追及していたとき、その関連の書籍を出版したことがある。そのうちの2冊、「追及・北海道警『裏金』疑惑」(講談社)、「警察幹部を逮捕せよ!」(旬報社)について、元道警総務部長氏が、本の記述に一部誤りがあるとして、札幌地裁に提訴した。2006年のことである。被告は、本を執筆した私と、取材班の同僚の佐藤記者、講談社、旬報社、北海道新聞の5者だった。

裁判の簡単な内容は、NPJのホームページ内で分かる。

御承知の通り、訴訟は敗訴してしまった。各紙で報道されたし、ネットでもあちこちに掲載されたから、ご存知の方も多いと思う。なぜ敗訴したのかについての分析は、私と佐藤記者、それと私2人の代理人である清水勉弁護士(東京)らと、今も鋭意、進めている。詳細は書けないが、とても納得できる内容ではないので、控訴したし、2審でも堂々と主張するつもりである。

判決については、いろんな方が、いろんなところで書いて下さっている。私自身は判決のあった日の午後、札幌弁護士会館での報告集会にも参加し、(公の場では種々語りにくい事柄はあるにしても)一通りのことは語ってきた。ただ、後日、判決を読み込んでいくと、やはり相当に問題のある内容だと思わざるを得ない。「北海道警察VS北海道新聞」という狭い枠組みだけの問題ではなく、報道全般にかかわる判決であるから、関心のある方はぜひ、以下のページ等をみて頂きたいと思う。


■言論不自由の時代がやってきた
■道警幹部に裏金関係で失われる社会的評価があるのか~対道新名誉毀損訴訟判決を読もう!
■アクセスジャーナルTV ~記者山岡の取材メモ~ 第22回 09.05.08 (これは「あっ!とおどろく放送局」内の無料ビデオ配信 45分)
■北海道警裏金訴訟不当判決  メディアへの権力介入認める
■道警裏金訴訟を考える~4/20札幌地裁判決を受けて(判決当日の集会のビデオ 少々長いです^^)

ほかに、週刊朝日5月8日号に「 「北海道新聞VS.道警OB」訴訟でトンデモ判決」、月刊誌「創」5月7日発売号に<「発表もの」しか書くなと言う「道警裏金追及」地裁判決>などの記事も出ている。
どういう裁判だったのか、或いはこの間、何が起きていたのか、という全体の流れは、以下のページ等に書かれている。

●市民の目 北海道新聞VS北海道警察
by masayuki_100 | 2009-05-11 03:52 | 東京にて 2009